最先端プロセスを用いた半導体の製造でTSMCに後れを取っているSamsungが、さらなる苦境に立たされています。詳細は以下から。
韓国メディア「朝鮮日報」の報道によると、Samsungの3nmプロセスの歩留まり(=良品率)が50%にとどまっていることが業界関係者によって明かされたそうです。
同社が3nmプロセスの量産にこぎつけてから実に3年目にもかかわらず、ここまで歩留まりが低いのは異例とのこと。競合となるTSMCの歩留まりは90%以上とされているため、実に2倍近い差を付けられていることになります。
なお、ここで問題となるのが歩留まりの低さ(不良品率の高さ)がもたらすデメリット。
コストが跳ね上がってしまう上に製品自体の品質に疑問符が付いてしまうため、クアルコムやAMDなど主要顧客の中に「割高でも高性能な半導体を安定して製造できるTSMCに依頼する」という風潮が生まれていることが指摘されています。
また、Samsungが最先端プロセスの不振によって低下している製造ライン稼働率を5nmや7nmの受注でカバーしてきましたが、つい先日HuaweiがSMICの5nmプロセスで製造されたプロセッサを自社製パソコンに搭載することを明らかに。
その結果、顧客がTSMCだけでなくSMICにも流出する可能性が懸念されるわけです。
Galaxy S26シリーズに搭載される「Exynos 2600」だけでなく「Snapdragon 8 Elite 2」までもがSamsung製造になると報じられたことで、注目が集まっている同社の半導体製造ライン。
自社で生産を請け負うことでライン稼働率を引き上げつつ、製造コストを引き下げることがねらいとみられますが、パフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか。
・関連記事
【悲報】Exynos 2500「Snapdragon 8 Gen 3程度の処理能力」に、サムスン最新の3nmプロセスがTSMCの型落ち4nmに並んでしまう | Buzzap!
ソニー新型携帯ゲーム機「スイッチ2を圧倒する超高性能」へ、サムスン2nm製造のAMDプロセッサ搭載でマルチタイトルが美麗なグラフィックに | Buzzap!
「Galaxy S26」3年ぶりにメインカメラ刷新へ、自社製センサー採用も2億画素は搭載ならず | Buzzap!