TSMCの3nmプロセスで製造された「Tensor G5」を備えることで、今までにない高性能と低消費電力が期待されるPixel 10に少しだけ気になる情報がもたらされました。詳細は以下から。
◆Pixel 10の5Gモデムが明らかに
海外メディア「9to5Google」の報道によると、Pixel 10シリーズが搭載しているモデムが判明したそうです。
これは流出したPixel 10 Proのハンズオン動画から明らかになったもの。Pixel 9と同じSamsung製5Gモデム「Exynos 5400」の続投が確定しています。
◆製造コスト高騰が影響か
事前報道ではMediaTek製モデムを採用すると報じられていたにもかかわらず、Exynos 5400を搭載する可能性が濃厚になったPixel 10。
背景として考えられるのが、Pixel 10に搭載されるGoogle初の独自開発プロセッサ「Tensor G5」の製造コストです。
Tensor G5はApple A18やSnapdragon 8 Elite、Dimensity 9400と同じTSMCの3nmプロセスで製造される一方、Pixel自体の市場シェアが小さいため、これらのプロセッサよりも格段に生産数が少なく製造コストが跳ね上がってしまう見通し。
つまりプロセッサ以外のところで製造コストを抑える必要があるわけです。
なお、Pixel 9から採用されたExynos 5400は4nmプロセスで製造されたこともあって発熱や消費電力、接続の安定性などが大きく改善済み。
最先端のクアルコムやMediaTekほどはないにせよ十分な実用性を実現できているため、あまり悲観すべき要素ではないかもしれません。
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