Galaxy S25へのExynos 2500搭載が間に合わなかったSamsungですが、今年こそは計画通りに事を進められるのでしょうか。詳細は以下から。
◆3nmの量産は成功、いよいよ2nmへ
韓国メディアNewDailyの報道によると、Samsungが世界に先駆けて2nmプロセスを採用した「Exynos 2600」の試作品量産を本格的に始めたそうです。
これは半導体業界の関係者により明かされた情報で、今年初めの初期試験で一定の歩留まり(良品率)を確保できたため、次の段階である試作品量産に移ったとのこと。
なお、まもなくお目見えする「Galaxy Z Flip7」に搭載予定の3nmプロセスを採用した「Exynos 2500」は量産を終えたとされています。
◆やはり歩留まりが大きな壁に
気になる歩留まりは今年初めの初期試験ではわずか30%前後で、5月からは性能低下を起こさず50%以上の歩留まりを出すことに注力しているとのこと。
現時点ではそこまで芳しくない状況ですが、今年中には最終試験であるリスク量産に移り、来年頭に本格的な量産を行う計画とされています。
なお、ここで気になるのがGalaxy S26の発表時期。現行モデルと同様に1月末になる場合、量産開始後ひと月もしないうちに発表されることになります。
つまり順調に進んでもかなりタイトなスケジュールで、少しでも問題があった場合即座に瓦解する可能性すらあるわけです。
◆Samsungの今後をも占うことになりそうな最先端プロセス製造の成否
2nmプロセスでExynos 2600を製造することで、TSMCが3nmで手がける「A19 Pro」を採用した「iPhone 17 Pro」を超える性能を期待されていたものの、『やっぱり』と言う声が聞こえてきそうな今回の報道。
SamsungがGalaxy S26 Ultraに搭載される「Snapdragon 8 Elite 2 for Galaxy」を自社で製造する可能性も報じられていましたが、こちらも厳しいと見た方がいいかもしれません。
実現できなかった場合は現行モデルと同様、Galaxy S26シリーズのプロセッサはすべてTSMC製造になりますが、判断のタイミング次第では発売時期にも影響しそうなだけに、Samsungの手腕が問われることになりそうです。
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