姥捨て、間引きを連想させる強烈な短歌と共に始まり、仏壇を義眼が映り込むようになるまで毎日必死に磨き、家族で同じ時間を生きることに固執する母親、乱倫にふけるサーカス、「ててなしご」を産んだ女の子、恐山のイタコたち……といった少年時代の原風景が圧倒的な情報量で畳みかけてくる寺山修司の映画が没後40年を迎えた今、破格で手に入るようになりました。 一度見ただけで東北地方へのイメージが変わる怪作で、劇中に流れるJ.A.シーザーの楽曲は「少女革命ウテナ」ファンを魅了してやまない強烈なインパクト… 記事の続きを読む