日テレの自動モザイクシステム「BlurOn」レビュー、映り込んだ人物の顔やナンバープレート、選挙ポスター、飲料などAIが判別し即座に処理へ


幕張メッセで開催されているITとエレクトロニクスの博覧会「CEATEC 2023」に、意外にもあの「日テレ」が出展していたので、早速チェックしてきました。詳細は以下から。

CEATEC 2023の会場を歩いていたBuzzap!編集部員の目にとまった「日テレ」の文字。

日本テレビがNTTデータと協力して開発した、映像に自動でモザイクを入れるソフト「BlurOn」が展示されていました。

驚いたのはその精度。リアルタイムで検出しているにもかかわらず、たまたま通りすがった人物の顔まで追跡して処理が施されています。

本来、映像編集のモザイク入れは手作業で行われ、たとえ1分の動画であっても60分、1時間の番組であれば2~3日かかることもあるものでしたが、作業時間を最大で90%削減できるとのこと。

実際にサービスを利用しているところ。人間の顔や頭、全身に加えて、さらにナンバープレートなども約99.7%の精度で自動検出することができるとしています。


スポンサーに配慮が必要な飲料のパッケージだけをぼかしたり……

映り込んでしまった選挙ポスターを検出することもできます。

ほかにも、自動運転の開発に必要な車載映像のデータベース化や、行動解析に使う監視カメラ映像を処理する手間も省けることから、自動車業界での活用やマーケティングにも利用できるとしているBlurOn。

カメラやドライブレコーダーの映像などに自動でモザイクをかけられるため、テレビ放送以外にもYouTube等の配信などでプライバシー保護にも役立てられそうな、革新的なソフトと言えそうです。

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