昨日発表されたMediaTekの最上位プロセッサ「Dimensity 9300」。
「iPhone 15 Pro Max」をしのぐ処理能力や改善したエネルギー効率など、その詳細な実力が明らかになっています。詳細は以下から。
最新スマホに関するリーク情報を提供していることで著名なRevegnus氏によると、Dimensity 9300を搭載した「vivo X100」とみられるスマホが、ベンチマークスコアでiPhone 15 Pro Maxを上回ったそうです。
これはベンチマークアプリ「Geekbench 6」で計測されたもので、シングルコアで2279、マルチコアで7973を記録したとのこと。
iPhone 15 Pro Maxが搭載している「Apple A17 Pro」や、競合となるクアルコムの最新プロセッサ「Snapdragon 8 Gen 3」との比較は以下の通りです。
・Dimensity 9300
シングルコア:2279
マルチコア:7973
・Apple A17 Pro
シングルコア:2930
マルチコア:7244
・Snapdragon 8 Gen 3
シングルコア:2329
マルチコア:7501
シングルコアスコアこそSnapdragon 8 Gen 3とほぼ同等でApple A17 Proに及ばないものの、マルチコアではDimensity 9300が両者を大きく引き離しています。
Dimensity 9300は、超巨大コア「Cortex-X4(3.25GHz)」と大型コア「Cortex-A720(2.0GHz)の4-4構成。
近年のスマホ向けプロセッサでは通常1つの超巨大コアを4つ備えると共に、省電力な「高効率コア」を排除するというかなり攻めた仕様となっています。
それゆえに発熱問題も心配されていましたが、最新スマホのリーク情報などでおなじみのIce Universe氏によると、競合を含めた近年のプロセッサで最もエネルギー効率が改善されているとのこと。
処理能力に全振りした独自構成でありながらも、エネルギー効率を改善したことで発熱や消費電力が抑えられ、Apple A17 ProやSnapdragon 8 Gen 3を上回る性能を実現したDimensity 9300。
前世代となる「Dimensity 9200+」を備えた「Xiaomi 13T Pro」も国内投入が決まっているだけに、この流れで搭載されたスマホが日本で発売されるかも期待したいところです。
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