いよいよお披露目された新型iPhone。
「安くなった型落ちを買うつもりだから、特に興味はない」と考えているユーザーは、少し立ち止まってみたほうがいい……そんな話をお届けします。詳細は以下から。
◆お値段据え置きで登場したiPhone 16
まず踏まえておきたいのが『iPhone 16の本体価格はiPhone 15と同じ』ということ。
最低価格12万4800円と決して安くはないものの、近年続いたスマホの本体価格高騰をようやく食い止めた1台で、先月発売されたPixel 9よりも安くなった結果「iPhone=Androidより高い」という図式が覆ってしまいました。
前モデルより1万6000円値上がりして最低価格が12万8900円になったPixel 9。しかしゲームや動作の快適さなどに影響する処理能力では、世界最速クラスのiPhone 16に軍配が上がってしまいます。
◆最新プロセッサ搭載で「処理能力での差別化」ほぼ解消
そしてiPhone 16の最も特筆すべきポイントが、無印/Pro共に同世代のプロセッサを採用した点。
iPhone 15までは「Proのみ最新、無印は1世代型落ちのプロセッサ」という差別化を導入していましたが、Apple Intelligence対応のためiPhone 16では最新世代のApple A18に揃えられました。
Proシリーズのみ強化版のApple A18 Proが搭載されてはいるものの、処理能力に今までのような極端な違いはなく、無印/Proいずれのモデルでも生成AIなどの最新機能を快適に利用することができます。
◆iPhone 14/15など型落ち狙いユーザーが気を付けるべきこと
新型iPhoneが発売されると、値下がりした旧モデルを買い求める消費者が相当数いるのは今までの市場動向からも顕著。
しかし前述の事情を踏まえてみた場合、iPhone 15は2世代型落ち、iPhone 14は3世代型落ちのプロセッサ搭載で充電端子はLightning……という、微妙なことになってしまうわけです。
iPhone 14:Apple A15
iPhone 15:Apple A16
iPhone 16:Apple A18
ちなみにiPhone 16の処理能力を15と比べるとこんな感じ。さらにエネルギー効率がCPUが30%、GPUでは35%も改善しているため、性能だけでなく電池の持ちも大きく異なります。
CPU:30%向上
GPU:40%向上
最終的に消費者がどのモデルを選ぶかは今後発表されるキャリア版の価格次第ではあるものの、iPhone 16が近年まれに見るコストパフォーマンスの高さであることだけは念頭に置いておくと良さそうです。
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