男性ならいけないと分かっていても一度ならず経験のあるであろう立ちション。ですがインドではこの立ちションに対して罰金よりも逮捕よりも苛烈な取締が行われるようになりました。詳細は以下から。
超大国インドは同時に超がつくほどの立ちション大国でもあります。街中にはすえた臭いの立ち込める立ちションポイントが存在し、酷暑期には思わずえづくほどに。田舎では立ちションに加えて普通に野グソも行われ、早朝に大勢のインド人が田んぼの中にしゃがんで用をたしているは列車の旅でのお馴染みの光景です。
もちろん立ちションは不衛生で疫病の発生源となる可能性もあり、インド政府はこれを禁じていますが、これまでの数々の対策は全くと言っていい程功を奏していません。壁を塗り替えても、立ちション禁止の標識を立てても、公衆トイレを作っても、高額の罰金を科しても、警官に逮捕されることになっても、インド人たちは立ちションを止めません。
そこで登場したのがこの放水車「放尿タンクローリー(Pissing Tunker)」。現在ムンバイの街で立ちションを撲滅するために導入された新兵器です。オーナーは特定されておらずClean Indianという反立ちション活動家勢力が主導権を握っているということだけが判明しています。
放尿タンクローリーは暴徒鎮圧用放水車のような見た目ですが、黄色いボディに誰でも立ちション禁止とひと目で分かるアイコンが描かれており、その車上には覆面の男が睨みを効かせます。そしてひとたび街を汚す立ちション犯を見つけると有無をいわさず「汚物は消毒だ~!!」と言わんばかりに装備された放水砲でヒャッハーするのです。
完全に一致。
もちろん放尿タンクローリーとは言いながら、発射されるのは水です。自分たちが街をおしっこ塗れにしては意味がありませんのでこれは納得。立ちション犯を懲らしめる上に道路も綺麗になるという一石二鳥なのはさすがです。以下が実際の動画での活動風景ですが、本気すぎます。立ちション犯吹き飛ばされています。
The Pissing Tanker - YouTube
彼らのモットーは「お前らが立ちション止めたら俺らも放水止めたるわ(You Stop, We Stop)」という極めてシンプルなもの。立ちションがなくなれば彼らの出番は終わります。
過剰にも見えるこの放尿タンクローリーでの砲撃ですが、12億人を超える人口を誇り、衛生問題に長く悩まされるインドならではの起死回生の一手。もちろん悠久の歴史と長い伝統を持つインドでこれで立ちションの文化を撲滅できるかはまだ未知数。果たしてインドの立ちション事情は変わるのでしょうか?
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