auの「スーパーカケホ」を皮切りに、相次いで発表された携帯各社の月額1700円・5分以内の通話完全定額プラン。
さっそく「スーパーカケホ」「カケホーダイライト」「スマ放題ライト」を比較してみました。詳細は以下から。
◆音声通話の部分はほぼ同じ
まずは「スーパーカケホ」「カケホーダイライト」「スマ放題ライト」の音声通話部分をおさらい。基本的に固定電話・携帯電話を問わず1回5分以内の通話が完全定額で超過分は30秒につき20円が課金されるという内容で、家族間は5分超過後も通話無料。
◆パケットパックに大きな差、最も安いのはauに
しかしパケットパックの面ではau、ソフトバンク、ドコモで大きく異なります。
まずはau。3GB、5GB、8GB、10GB、13GBと細かくパケットパックが分かれており、最安料金は月額6200円。auスマートバリュー適用時は月額5266円まで割り引かれます。
続いてソフトバンク。auのような3GBパックは無く、5GB、10GB、15GB、20GB、30GBのパックと組み合わせることができる形で、最安料金は月額7000円。スマート値引き適用時は1522円(税込額、税抜額は1410円)が割り引かれ、月額5590円となります。
最後はドコモ。5GB、8GB、15GB、20GB、30GBのパックと組み合わせられ、最安料金は7000円。ドコモ光とのセット割引時は800円が割り引かれ、月額6200円に。auやソフトバンクと異なり10GBパックの提供が無く、どうしても使いづらい点が気になります。
◆新プランに移行させたくないドコモの思惑が見え隠れ
このように音声通話の内容で横並びとなりつつも、パケットパックの提供内容で大きく分かれた3社。
家族でシェアする方式を採用しない代わりに、パケットパックを3GBから細かく設定したauに対して、ドコモはなぜか唯一10GBパックを提供せず、「個人では5GBか8GBのみ、家族では15GB以上のパックから」という設定をしています。
個人のヘビーユーザーにも、あまり通信しない家族にとっても使い勝手がいい10GBパックが省かれた背景には、採算面の問題もあると思われますが、10GBパックを提供しないことで、おいそれと月額料金の安い新プランを契約させず、できれば月額2700円の従来プランを使わせたい……という、ドコモ側の思惑が見え隠れしているのは気のせいでしょうか。
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