小泉今日子が「元セーラームーン」、広瀬すずが「元ちびまるこちゃん」などとして登場するものの、「ムーンスティックが伸びる」「パンチドランカーで真っ白に燃え尽きたはずのジョーが小説家」「大きくならないから天馬博士に捨てられたはずのアトムが大人に」といった原作無視の内容に非難の声が相次いでいたソフトバンクのCM「MOON RIBAR」シリーズ。
「元」が付くとはいえ国民的アニメ作品を片っ端から起用し、昨年10月には全国の民放テレビ局で60秒バージョンを一斉放映するなど、ものすごい力の入れようでしたが、驚くほど短命で終わることになりそうです。詳細は以下から。
◆2016年に入ってから「白戸家」頼みに戻ったソフトバンクCM
ソフトバンク公式ページのCMギャラリーを見てみると、2016年2月9日現在、2016年に入ってから新たに公開されたCMは半沢直樹でヒットした堺雅人が「ソフトバンクでんき」をPRする「企業シリーズ」と、「ギガ学割」をPRするいつもの「白戸家シリーズ」が中心となっています。
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肝心のMOON RIBARシリーズに絞り込んで見てみると、「写真加工」篇が2015年12月28日に追加されたきり。
新たな白い犬「ギガ」が登場する「ギガ物語」篇が頻繁に放送されている白戸家シリーズや企業シリーズのみがどんどん新CMを追加している状況です。
◆孫社長が激怒?シリーズが無かったことになる可能性も
「もともと冬モデルのPRのためのCMだった」と言われるとそれまでかもしれませんが、あれだけ大々的に立ち上げられたにもかかわらず、12月ごろには露出が減り始め、年が明けるや否やほとんど見かけなくなったのも不思議な話。
業界関係者から「好感度を下げるような内容のCMに孫社長が激怒した」という声も聞こえてくるだけに、MOON RIBARシリーズの行方は非常に気になるところです。
なお、ソフトバンクは昨年5月に人気のau三太郎CMにぶつける形で「桃太郎の桃が鬼にかち割られる」というCMを放映。しかし不評だったのか半年も経たないうちに公式ページからCMの存在自体が抹消されたことを考えると、シリーズ自体がこのまま「無かったこと」になる可能性も考えられます。
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