ノーベル文学賞シンガー、ボブ・ディランが20歳で初めてニューヨークに越してきた時の写真


あの繊細にして不適なノーベル文学賞シンガーがまだ20歳で初めてニューヨークに住んだときの写真です。詳細は以下から。

人類史上初めてノーベル文学賞を受賞したポップ・シンガーとなったボブ・ディラン。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のソングライター」でも第1位に輝く希代のソングライターでもあることは今更説明するまでもありません。

もちろんそんなディランにも若かりし日々は存在しています。幼い頃から音楽に親しみ、進学したミネソタ大学でもいつしかアコースティック・ギターを抱えてミネアポリスでフォーク・シンガーとして活動を始めます。

タバコをくゆらせるディラン。

タイピングするディラン。

タイピングに疲れてちょっと休憩するディラン。

窓に向かって佇むディラン。

ターンテーブルでレコードを聴くディラン。

そんなディランがニューヨークにやってきたのは大学を中退した1961年の冬。まだ無名だったディランはグリニッジ・ヴィレッジのGerde’s Folk Cityで11月に初めて演奏を行い、徐々に注目を集めていくことになります。

その年の12月、西四番ストリートにディランが借りていたアパートメントに7月からつきあい始めていた恋人のスーズ・ロトロが転がり込んでくることになりました。スーズは初期ディランにとって「ミューズ」的存在であり、その影響は彼女の愛読書だった詩人ランボーや劇作家ブレヒトなど多岐に及びました。

スーズはイタリア系共産党員だった両親の影響を受けて中高生の頃から公民権運動を始めとする社会運動に関わっていました。そしてディランもニューヨークに来る以前から差別や貧困などの政治的な歌を歌い、第二次世界大戦時には自らのギターに「this machine kills fascists」と書いて反ファシストの立場を明確にしたフォーク・シンガー、ウディ・ガスリーから大きな影響を受けています。ふたりの間には少なからず響き合うところがあったのでしょう。写真は小説家で公民権運動家のジェイムズ・アーサー・ボールドウィンと語るディラン。


これらの写真を撮影したのはLIFEマガジンでフォトジャーナリストを努めていたTed Russell。アン・マーガレットの写真を依頼したRCAレコードの広報担当者がコロムビアレコードに移った際、新たに発掘されたボブ・ディランの撮影を依頼されたものでした。

ディランがスターダムを駆け上がることになるのはもう少しだけ先の話。あなたは20歳のこの青年の目にどんな輝きを見るでしょうか?

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