空気を暖めたり冷やしたりするのではなく、脳への信号を調節する腕時計型のエアコンが開発されています。詳細は以下から。
暑い夏が終わりようやく過ごしやすい季節になってきましたが、気がつけば今度は寒い冬がやってきます。そんな暑さ寒さへの対策に欠かせないのがエアコンですが、部屋ではなく腕に取り付けるタイプのエアコンが開発されています。
Airconwatchはその名の通り、まるで腕時計のように手首に付けるタイプのエアコンです。「ClimaCon」という技術を用い、手首に暑さや寒さの刺激を直接伝えることによって体温の調節を促し、その時の気温や気候に関係なく暖かさや涼しさといった感覚をもたらすことができるとされています。
発明者によると「Airconwatchの作り出す暑さや寒さのパルスでで私たちの神経が脳に送る信号を変えることができる。それによって脳を騙し、実際の気温よりも暖かかったり涼しかったりと感じさせることが可能なのです」と述べています。
確かに私たちは足湯に入ったり背中や首筋に使い捨てカイロを貼ることで暖かく感じたり、冷えピタを額に貼ったり首筋に濡れタオルを巻いたり、さらには希釈ハッカオイルをスプレーすることで涼しく感じるなど、エアコンを使わずに実際の気温よりも体感温度を上げたり下げたりする知恵を既に持っています。
このAirconwatchもそうした知恵を応用し、最新の技術を組み込んだものだと考えれば十分に納得のいくガジェットと言えそうです。
さらに細かく説明すると、Airconwatchは手首の内側(脈を測る方です)に当たる部分にClimaconという技術を用いたデバイスが設置されています。これは表皮から神経までの距離が短いため、温度変化を最大限に感じることができるためとのこと。
Airconwatchでは設定温度を自分好みに合わせることができ、その温度を感じるように自動的に刺激を変えていくとのこと。ボタンは電源の他に温度の上げ下げのみと非常にシンプル。もちろん日付や時間を知るという時計の基本的な機能も付いているので腕時計として普段使いが可能です。
もちろんエアコンは多くの電気を用いますから、Airconwatchの使用は節電・節約にもなり地球温暖化の抑制にも有効。暑がりにも寒がりにも重宝しますし、更年期障害のホットフラッシュへの対策にもなります。動画での解説はこちら。
このAirconwatchは現在クラウドファンディングサイトKickstarterで資金を募集中。期限まで10日を残して目標の38000香港ドル(約55万円)の40倍にも及ぶ152万香港ドル(約2200万円)を集めて開発が確定しています。
なお、現時点で早割の623香港ドル(約9000円)でAirconwatchを手に入れることが可能。2017年12月のお届け予定とのことで、今年の冬を快適に過ごしてみたい人は資金投入してみてもよいかもしれません。
なお、実際に暖かくなったり涼しくなったりするわけではないため、過信しすぎると身体を冷やしたり熱中症に気付かないなどの弊害が生じる恐れはあります。あくまで補助的なデバイスと考えて用いるのがよさそうです。
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