人類史上最高のロックンロールバンド「ザ・ビートルズ」は13枚のオリジナルアルバム(英国盤公式、マジカル・ミステリー・ツアーを含む)を世に送り出し、未収録曲やレアバージョンをまとめた「パスト・マスターズ」シリーズを加えて合計213曲もの名曲があります。
全213曲という決して少なくない曲数はかなり長い間私たちを楽しませてくれますが、「もっと沢山聴いてみたい!」と欲張ってしまうのが人間のサガ。そんな時、人はビートルズメンバーによるソロアルバムに手を出します。
The 10 Best Beatles Solo Albums :: Blogs :: List of the Day :: Paste
リンゴ・スターのニューアルバム「Ringo 2012」が本日発売となったことを記念して米ポップカルチャーマガジン「Paste Magazine.com」がセレクトした、ザ・ビートルズのメンバーによるソロアルバムベスト10がこちらです。
10位:リンゴ・スター「リンゴ」(1973年)
ビートルズの中でもあまり曲を書かなかったリンゴの1stと2ndはスタンダード・ナンバーのカバー集やカントリー・アルバムでしたが、3rdアルバムの「リンゴ」はオリジナル曲で構成されており、実質的なソロデビュー作と言える内容です。また、元メンバー全員やT・レックスのマーク・ボラン、ザ・バンドのメンバー4人、クラウス・フォアマンやビリー・プレストンなど非常に豪華なメンバーが参加したことも話題になりました。
Ringo Starr-Photograph - YouTube
9位:ジョン・レノン&ヨーコ・オノ「ダブル・ファンタジー」(1980年)
ジョンにとって遺作となったこのアルバムはジョンとヨーコの楽曲が交互に並ぶような構成となっており、「スターティング・オーヴァー」や「ウーマン」、「ウォッチング・ザ・ホイールズ」といったヒットシングルが収録されています。個人的にはヨーコ作の「キス・キス・キス」を初めて聴いた時の衝撃が忘れられません。ちなみに、アルバムジャケットは篠山紀信が撮影しました。
Yoko Ono-Kiss Kiss Kiss - YouTube
8位:ジョージ・ハリスン「クラウド・ナイン」(1987年)
「クラウド・ナイン」は11枚目のオリジナルアルバムで、自宅スタジオにて制作されました。まるで海賊盤のようなアルバムジャケットが気になりますが、エリック・クラプトンやエルトン・ジョンといった豪華なミュージシャンが参加し、ジョージにとって日本で最も売れたソロアルバムとなっています。
George Harrison Got My Mind Set On You (2009 Stereo Remaster) - YouTube
7位:ポール・マッカートニー「マッカートニー」(1970年)
多作なポールのデビューアルバム「マッカートニー」は収録曲の半数がインストゥルメンタル・ナンバーとなっており、すべての楽器をポール自身が担当しました。大部分はロンドン・キャヴェンディッシュ・アヴェニューにあった彼の自宅にて録音され、宅録の先駆的な作品としても再評価されています。
Maybe I'm Amazed - Paul McCartney (With Lyrics) - YouTube
6位:ポール・マッカートニー&ウイングス「バンド・オン・ザ・ラン」(1973年)
ポールの妻リンダ・マッカートニーと元ムーディー・ブルースのデニー・レインと共に結成されたウイングスによる「バンド・オン・ザ・ラン」は全英・全米ともに1位の座に輝いており、ポールにとって5作目、ウイングスとしては3作目になるアルバムです。ポールのソロアルバムでは最高傑作との呼び声も高い名盤となっています。
Paul McCartney & Wings- Jet - YouTube
5位:ジョージ・ハリスン「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」(1973年)
ソロ4枚目の「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」は大名盤だった前作「オール・シングス・マスト・パス」の後というプレッシャーの中制作されましたが、ファンと評論家の両方から好意的に受け入れられたアルバムです。昨年にはマーティン・スコセッシ監督による同名映画も公開されました。
George Harrison-Give Me Love (Give Me Peace On Earth) - YouTube
4位:ポール&リンダ・マッカートニー「ラム」
「ラム」はポールにとって2枚目となるソロアルバムで、妻のリンダが全編にわたってコーラスを担当しています。発表当時は米音楽誌Rolling Stoneの記者から「耐えられない」「不愉快」などと不評を買いましたが、音楽情報サイトの権威Allmusicからは現在5つ星の評価をもらっています。
"Uncle Albert/Admiral Halsey" By Paul McCartney - YouTube
3位:ジョン・レノン「イマジン」(1971年)
ジョンにとって最大のヒット作となった2ndソロアルバム「イマジン」は全英・全米はおろか日本のオリコン総合チャートでも1位を記録しました。表題曲の「イマジン」はたとえジョン・レノンを知らない人でも一度は耳にしたことがあるような超有名曲で、しばしば“史上最高の名曲”といった企画の上位にランクインしています。もちろん、それ以外の曲も素晴らしいものばかりです。
JOHN LENNON - "GIMME SOME TRUTH" HD - YouTube
2位:ジョン・レノン「ジョンの魂」(1970年)
「ジョンの魂」はビートルズ解散後に初めてリリースされたソロアルバムで、ジョンの非常に個人的な苦悩や感情などを表現した大名盤です。レコーディングはアビー・ロード・スタジオにてリンゴ・スター、クラウス・フォアマン、ビリー・プレストンといったメンバーで行われました。
Mother - John Lennon (High Quality) - YouTube
1位:ジョージ・ハリスン「オール・シングス・マスト・パス」(1970年)
ジョージ本人とフィル・スペクターがプロデュースを務めた「オール・シングス・マスト・パス」はLPレコードで3枚組、CDでは2枚組の合計103分33秒にもわたる超大作。全英・全米ともに1位を記録しており、名実ともに彼の代表作と言えます。
What Is Life - George Harrison - YouTube
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