草間彌生の新作「ヤヨイちゃん」と「リンリン」がお披露目、高さ10メートル超の巨大バルーン



2012年3月24日から25日の2日間に渡って開催された「六本木アートナイト」にて、前衛芸術家 草間彌生の新作「ヤヨイちゃん」と「リンリン」がお披露目されました。当日の様子を動画を交えながら詳細にお伝えします。

六本木アートナイト Roppongi Art Night

Yayoi Kusama Official Site

東日本大震災の影響から昨年度は中止となった「六本木アートナイト」が、2012年3月24日から25日の2日間に渡って開催されました。入場料無料のこのイベントは六本木ヒルズ、六本木ミッドタウン、国立新美術館を中心に街全体をアートで彩るというもので、今回のテーマは「アートでつくろう、日本の元気」。目玉として新作発表を含んだ草間彌生のプロジェクト「愛はとこしえ、未来は私のもの!」が用意されました。

六本木ヒルズにあるテレビ朝日の目の前に設けられた六本木ヒルズアリーナが今回のメイン会場。たくさんの出店が、イベント前から場を盛り上げています。


アリーナには既に草間彌生の新作「ヤヨイちゃん」と「リンリン」が待機中。巨大なバルーンで作られた特異な姿に道行く人たちも立ち止まって見入っています。「ヤヨイちゃん」は未来を夢見る幼少時、そしてまた同時に現在の草間自身の姿でもあり、「未来は私のもの!」と宣言する平和と希望のシンボルだそうです。高さ4メートルの愛犬「リンリン」を連れて夜の六本木を散歩したい、とのこと。




六本木アートナイトは「コアタイム」として日没の3月24日(土)17:56から日の出の3月25日(日)までがメインの時間帯になります。17:30のオープニングセレモニー開催が近づき、関係者や報道陣、それに観客が続々と集まってきました。


「ヤヨイちゃん」が明かりで照らされセレモニーがスタート。


特別顧問の安藤忠雄などが挨拶をし……


今回の六本木アートナイトに参加したアーティストたちが次々と登壇。



最後は草間彌生が登場し、ついに新作「ヤヨイちゃん」と「リンリン」の全体像が披露されました。


草間彌生の新作「ヤヨイちゃん」がお披露目、10mの水玉少女が立ち上がる - YouTube


「ヤヨイちゃん」の隣にいた「リンリン」に空気が詰められ、ついにその全貌が明らかに。高さ4メートルです。ちなみに、リンリンは2009年に1台100万円で携帯電話になっています。


そして「ヤヨイちゃん」も上から引っ張られていき……



立ち上がりました!



ステージでは関係者やアーティストが草間を囲んで記念撮影タイム。あちこちから引っ張りだこです。


先日BUZZAP!でインタビューをした遠藤一郎の姿も。


会場は水玉模様と爆音の中、異様な熱気に包まれました。



◆草間彌生の展示作品いろいろ


東京ミッドタウンでは「命の足跡(あしあと)」という、大小様々なピンク地に黒の水玉模様でできた浮島が展示中。






夜になるとライトアップされ、こんな感じに。





国立新美術館には草間の代表作のひとつとされている、高さ3メートルの巨大カボチャ「PUMPKIN」があります。こちらも新作です。






夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に。



ここは水玉カフェとなったyao_ESTAbLISH。常設のカフェが六本木アートナイト限定で草間ドット仕様になっています。


見所満載の六本木アートナイトを巡り、歩き疲れた時には水玉カフェでホッと一息つく……。どこまでも草間ドットを楽しめる一夜となりました。


<続き>
草間彌生が自作詩を歌い朗読する一部始終をムービーでレポート | BUZZAP!(バザップ!)


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