マイクロソフトのWindows XP、1024×600の10.1インチ液晶、IntelのAtomプロセッサ(1.6GHz)と1GBメモリ、そして160GBのHDD……といったスペックで、イー・モバイルの携帯電話回線などとのセット売りによって「100円パソコン」としても一世を風靡したネットブックがいよいよ市場から消えることが明らかになりました。
Intel may need to adjust roadmap for PC-use Atom processors
台湾のITニュースサイト「DIGITIMES」がノートパソコン市場関係者の情報として報じたところによると、AcerおよびASUSがネットブックの製造を終了する意向であることを明かしたそうです。
ASUSは世界初のネットブック「EeePC」シリーズ、Acerは多彩なラインナップの「Aspire One」シリーズを手がけ、いずれもネットブック市場を牽引する役割を果たしたと共に、ネットブックの登場によって国内市場で大きく知名度を上げることとなったメーカーです。
なお、ASUSのCEO(最高経営責任者)のJerry Shen氏は最近、新興市場での急激な需要の落ち込みからIntelのAtomプロセッサを搭載したEee PCの生産を停止することをコメントしており、今後はネットブックから「Eee Pad Transformer」などのタブレット端末へとシフトしていくことを表明。
さらにAcerもネットブックの新商品をリリースする計画は立てておらず、今後別の製品へとシフトするとみられているほか、高額なライセンス料金に加え、タッチ機能を備えた高解像度ディスプレイを要求する新OS「Windows 8」の登場により、すべてのネットブックメーカーがネットブックの製造を諦めることになるとみられています。
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