1月にNVIDIAが発表した新型プロセッサ「Tegra 4」を搭載したタブレットが6月に発売される見通しであることが明らかになりました。
72コアのGPUによってグラフィック性能が6倍に引き上げられ、タブレットの高性能化につながるTegra 4ですが、大手メーカーが採用するかどうかが定かでない状況に陥っているそうです。
Toshiba first to adopt Tegra 4, say Taiwan makers
台湾のIT系ニュースサイト「DIGITIMES」の報道によると、東芝が2013年6月に業界初となるTegra 4採用タブレットを発売する予定であるものの、大手メーカーのAcerやASUSは現時点で同プロセッサを採用するかどうかを決めていないことを業界関係者が明かしたそうです。
これは「Nexus 7」が猛威を振るう7インチタブレット市場から、同じ7インチのエントリーモデル市場ないし10インチ市場へとタブレットメーカー各社が主戦場を移しつつあることを受けたもの。
特にエントリー向けプロセッサにおいてMediaTekや中国系チップセットメーカーの価格競争力は強く、NVIDIAの主力プロセッサ「Tegra 3」もコスト面で歯が立たない状況であるとのこと。
また、「Nexus 7」にTegra 3を採用したASUSも、スマートフォンをきっかけにハイエンド向けプロセッサに定評があるクアルコムと緊密なパートナーシップを構築しており、エントリーモデルからハイエンドモデルまでのあらゆる分野でNVIDIAが厳しい環境に置かれています。
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