時速100キロで通過する新快速からホームに飛び降りて途中下車した怪事件
いつの世も不可解な事件というものは少なからず起きるものですが、「人々の記憶に残り続けるほど不可解な事件」というのはそこまで多くないはず。
今回はおよそ11年前に関西で発生した、時速100キロで通過する電車から飛び降りた事件についてお届けします。
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神戸新聞ニュース:総合/2002.07.04/時速100キロの新快速から飛び降り、平然と去る JR住吉駅
神戸新聞社が2002年7月4日付けで報じたところによると、同年7月2日の午前10時45分ごろ、神戸市東灘区のJR住吉駅で、時速100キロの猛スピードで通過する近江今津発姫路行き新快速電車から男がホームに飛び降り、立ち去っていたことが兵庫県警の調べで判明したそうです。
これは同駅ホームで赤い服を着た若い男が電車から飛び降りるのを複数の人が目撃していたもので、男は勢いで鉄製フェンスに激しくぶつかったものの、居合わせた客の視線を気にせず、何事もなかったように改札口の方に歩いて姿を消したとのこと。
また、電車内では連結部付近で人の手や足が見えているのに気付いた乗客がいましたが、「ドン」という音とともに姿が消えたとされており、車両は窓が開かないことからも、男は最高時速130キロで走行する新快速の連結部に停車駅からしがみついていたとみられています。
ちなみにJRから通報を受けた東灘署や県警鉄道警察隊などが周辺を捜索したところ、病院や医療機関にも該当する人物はいなかったほか、その後続報も無いことから、この事件は11年が経過した今でも未解決のまま。
いくらフェンスにぶつかって衝撃が緩んだとしても、時速100キロで走行する電車から飛び降りて無傷でいられるとは到底思えないほか、そもそもどのような目的で一歩間違えれば大惨事につながりかねないようなことをしたのか……など、さまざまな疑問が残りますが、このまま人々の中で「伝説」として語り継がれてゆくのでしょうか。
PHP研究所 (2012-05-02)
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