ヤフーがイー・アクセスの買収を中止しました。
(PDFファイル)ヤフー株式会社によるイー・アクセス株式会社の株式取得の中止と今後の協業について
イー・アクセス、ウィルコム、ヤフーが連名で発表したプレスリリースによると、ヤフーがソフトバンクからイー・アクセスの株式を買収することを3月に決定していましたが、ヤフーとソフトバンクで協議を重ねた結果、本日、株式の取得を中止することをヤフー取締役会で決議したそうです。
これはヤフーがイー・アクセスを子会社化して自らインフラを手がけるよりも、ヤフーはサービス、イー・アクセスはインフラというそれぞれの強みを生かした協業の形で事業を進めていくことが望ましいとの結論に至ったことを受けたもの。
ただしイー・アクセスとウィルコムが2014年6月1日に合併する予定は変わらず、新会社の社名は後日「ワイモバイル株式会社」に変更する予定。
新会社はヤフーと密接な連携を行い、「ネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届ける」というコンセプトを引き継いでいくほか、ヤフーは自社サービスを組み込んだ商材を新ブランド「Y!mobile」の名称で新会社と共同して展開していく方針です。
さらにヤフーは「Y!mobile」で実施する各種取り組みをソフトバンクモバイルで展開することも視野に入れてソフトバンクと議論を開始するほか、新ブランド開始までは、引き続き現在のイー・アクセス、ウィルコムそれぞれのブランドでサービスを提供するとのこと。
ちなみにこのプレスリリースから分かることをざっくり説明すると以下のようになります。
・ウィルコムがイー・アクセスに統合されて「ワイモバイル株式会社」になることは変わらない
・ヤフーのサービスを組み込んだブランド「Y!mobile」はワイモバイルだけでなくソフトバンクからも出す方針
・つまりAmazon・Facebookスマホのような「Yahoo!スマホ」がソフトバンクの新たな武器に?
・新ブランドが決まるまでイー・モバイル、ウィルコムブランドは当面提供
・5月下旬に差し掛かった今発表するということは、各合併・協業は思った以上にスムーズに進んでいない?
・5月中にあると思われていた新ブランド・新サービス・新機種発表会も先送り?
・総務省が周波数のグループ内共同利用を認める方針なのも影響?
BUZZAP編集部でイー・アクセスに問い合わせてみた回答は以下の通り。直近で伝えられることは何も無いというニュアンスが全体的に漂っており、合併期日に合わせた新ブランド立ち上げなどはあまり期待できなさそうです。
BUZZAP編集部:
ヤフーによる資本が入らなくても「ワイモバイル」になるということでしょうか
イー・アクセス広報・CSR室:
その通りでございます。
BUZZAP編集部:
6月1日に行われるイー・アクセスとウィルコムの合併自体は変わらないということですが、店頭の看板などはどうなるのでしょうか。
イー・アクセス広報・CSR室:
まだ分からない状況です。
BUZZAP編集部:
新ブランドや新サービス、新機種発表会などは?
イー・アクセス広報・CSR室:
決まり次第すぐにお伝えさせていただきます。
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