誰でも有名写真家と同レベルに「芸術的」な画像を撮影できる技術をMITが開発へ

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Instagramのフィルター機能で撮った自画撮り、満足していますか？もう一歩先のプロのレベルに近づける技術をマサチューセッツ工科大学（MIT）のプロジェクトが開発しています。

スマフォやデジカメを使って高解像度の画像を撮影することは非常に安価で簡単なものになりました。シーン設定を使ったり、Instagramなどではフィルターを用いることで、誰でも簡単に芸術的な画像を撮影することができるようになっています。

でも、もっと芸術的な画像を撮影したいと思っている人のために、MITとAdobe、さらにはヴァージニア大学の研究者チームが共同で新たな技術を開発しました。

この技術では、有名なポートレート写真家の撮影したスタイルをあなたの撮影する画像に適用することが可能になります。これまでのシーン設定やフィルターに似ているように感じるかもしれませんが、さらに踏み込んだ技術になっています。

まず、使用する画像を準備し、スタイルを真似したいサンプルを選ぶと、両者の色彩、陰影などの違いをプログラムが検知し、その違いを逆に元画像に当てはめることによって可能な限り元画像をサンプルのスタイルに近づけてくれるとのこと。

こちらでは3種類のサンプル（それぞれの右下の画像）画像のスタイルを左の元画像に適用させています。

この技術は動画にも適用可能であり、下記の動画では実際にその模様も説明されています。

Style Transfer for Headshot Portraits - YouTube

この技術は今後、コンシューマ向けのアプリケーションなどに利用されるとのことで、iPhoneやAndroidのアプリとして登場する日も遠くなさそう。より気軽に芸術的な画像や動画の撮影を楽しむことができそうです。

ただし、この技術はあくまでプロの写真家のスタイルを真似るもの。真にオリジナルで芸術的な写真が撮りたいのであれば、自らのセンスと技術を磨くしかないことはもちろん言うまでもありません。

MIT Project Mimics Iconic Portrait Photogs, Takes Your Selfies to the Next Level