ソニーがPS4向けに被るだけでゲームを操作でき、高い没入感を実現する「Project Morpheus」と呼ばれるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を開発したことを昨年3月にBUZZAP!でお伝えしましたが、製品版の性能が大幅に向上することが明らかになりました。詳細は以下から。
これが新たに公開された「Project Morpheus」の新型試作機。
以前公開された試作機はこんな感じ。今回公開された新型試作機は前面、側面にLEDが追加されるなど、デザイン面に変更が施されたことが分かります。
新型試作機では新たに5.7インチのフルHD有機EL(従来は5インチ液晶)を採用。有機ELを採用したことで120fpsの滑らかな映像表示ができるようになり、視野角が向上にとどまらず、映像の残像感やブレを大幅に低減させることが可能に。ゲームの世界への没入感を高めています。
さらに搭載するLEDの数を6つから9つに増やしたことで、PlayStation Cameraがユーザーの頭部の位置をより正確に検知可能に。システム全体の最適化により、検知した頭部の動きを映像に反映するまでの遅延時間が減少したため、頭部の動きに一層即したVR体験を実現しています。
極めつけが装着感の改善。顔面への圧迫感や疲労の少ないバイザースタイルを継承しながら、一本のバンドだけで頭部に固定する構造にすることで、より簡単に着脱できるほか、部品構造の見直しと最適化を図ることで軽量化に成功。
なお、3Dオーディオやソーシャルスクリーンなど、従来機から搭載している機能も引き続きサポートされるほか、60fpsのゲームを120fpsで出力するためのSDKも提供予定。
PS4が発売16ヶ月で全世界累計販売台数2020万台を達成するなど、歴代「プレイステーション」史上最速で普及していることを受けて、ソニーはProject Morpheusの2016年上半期中の商品化を目指し、今後もさらに開発を進めるとしています。
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