座るだけで心身をチェックできる「健康コックピット」も、ITを連動させた健康サポート器具いろいろ

高齢化社会を迎え、健康に対する意識が高まる昨今、自らの健康状態を知ることや、身体の調子を整え、病気になりにくい身体を作ることに注目が集まりつつあります。

そんな中、経営再建中のシャープが巨大ロボットのパイロットのような感覚で、自分の健康状態を確認できる謎の測定器具「健康コックピット」を開発し、本日から開催されている「未来医XPO’15」で展示していたので、さっそくチェックしてみました。眠りの面から健康をサポートする器具なども展示されています。詳細は以下から。


◆シャープの新機軸、「健康コックピット」
未来医XPO’15のウェルネスライフサポートコーナー

ここではシャープが開発中の「健康コックピット」が展示されていました。なかなかオシャレなカラーリングです。


シートには程良く弾力性がある、座り心地のいいものを採用。

右側のアームには戦闘状況、もとい健康状態などを表示するための液晶モニターを搭載しています。

こちらはパイロットを認証するため……ではなく、脈拍を測定するためのセンサー

左側には血圧計が搭載されています。

さっそく座ってみてもらいました。

身長や体重、年齢などの各種データを入力して測定開始。

血管年齢や血圧、脈拍などを元に、自分がどれだけ健康であるのかが数値化される仕組みです。

測定後は血管年齢やBMI、血圧、脈拍など、気になる部分についてのアドバイスも。

さらに健康コックピットは身体の状態だけでなく、気持ちも測定可能。

自分はどのような精神状態にあるかを「気持ちの落ち着き度」「ストレス対応力」で教えてくれます。

モニターの上にはカメラを搭載。将来的にはカウンセラーによる対面カウンセリングの提供なども検討されています。

ここまで揃っているのであれば、自宅で使いたいユーザーのために、マッサージ機能や映像コンテンツを楽しめる機能を取り付けたモデルを展開して、楽しみながら健康チェックできるようにしてもいいのでは……という気がしなくもない「健康コックピット」。しかし当面は健康チェック機能に絞り、個人ユースではなく、ヘルスケア事業者向けに展開する方針だそうです。

◆睡眠で健康をサポートするヘルスケア寝具や介護用・ICU向けベッドなども展示
同じコーナーではエクセルヒューマンという健康器具メーカーが販売している「健康いちばん」と呼ばれるヘルスケア寝具も展示。

帝人と共同開発した専用のクッション材を採用し、部位ごとに堅さを変えることで、肩や腰に負担をかけることなく、適切な体位で快眠できる布団です。


温熱効果や電位効果によって血流を改善することで、肩こりなどをはじめとする身体の不調への効果が期待できるとのこと。

さらに心拍数や呼吸数の測定や睡眠時間、眠りの質を記録・解析することで、睡眠の質を高められるとしています。

デスクワークや立ち仕事で腰や肩が痛い、冷え性に悩まされている、眠りが浅くて疲れが取れない……という人は、寝具にこだわってみるのもいいかもしれません。

また、ウェルネスライフサポートコーナーの側にあるパラマウントベッドブースでは、さまざまなタイプのベッドを展示。

こちらは介護用ベッド「楽匠Z」シリーズ。

従来の介護用ベッドは起こす際、寝ている人に腹筋運動をさせるかのような負担を与えていましたが、ベッドの底部自体がジャッキアップされる仕組みを採用することで、起こす際の負担を軽減することに成功したとのこと。身体を起こした状態での作業などもしやすくなっています。

空気圧により柔らかさを変えることができるICU(集中治療室)向け電動ベッド。できればお世話にならずに済むよう、日々の健康や不慮の事故には気を付けたいところです……。

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