2016年4月に導入される電力小売りの全面自由化に向けた携帯各社の動きが明らかになりました。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、KDDIはJX日鉱日石エネルギーと提携し、来春にも電気と通信のセット割引を導入するそうです。
JX日鉱日石エネルギーは2016年1月から「ENEOSでんき」の予約を始める予定で、契約者には全国1万1000ヶ所のガソリンスタンドで値引きも提供するとのこと。さらにトヨタ自動車傘下のトヨタファイナンスと提携し、約1200万人のカード会員の紹介を受けるとしています。
また、同じく電力小売りに参入する東京ガスは「Tポイント」などの共通ポイントを導入する方針で、通信サービスについてはプロバイダ数社と提携する方針。
気になる大手電力会社の動向については、東京電力がソフトバンク、関西電力がKDDI、中部電力がNTTドコモなどと協議を進めていることが明かされているほか、東京電力はソフトバンクと関係が深いTOKAIホールディングスとの連携を検討中とされています。
「小売が自由化されても、発電の大部分は大手電力会社が押さえているため、値引き余地はあまり大きくない」という声も業界関係者から上がっている電力の小売り自由化。
報道でも「一般に3%以上割安になると顧客が動くといわれており、その水準を視野に割引率を決める見通し」とされていることを考えると、今より格段に安くなるということは当面ありません。
大手電力会社以外による発電量が増え、ある程度スケールメリットを生かせるようになるまでは、ポイントサービスなどと組み合わせることで、「どれだけお得に見せるか」を競う形となりそうです。
JX、電力小売りでKDDIと提携 通信とセット割 :日本経済新聞
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