クアルコムの「Snapdragon 810」の発熱問題に苦しめられているソニーが、プロセッサの自社開発に乗り出す可能性が浮上しました。詳細は以下から。
モバイル向けプロセッサの製造も手がける、世界トップクラスの半導体製造企業「TSMC」のお膝元、台湾のメディアDIGITIMESによると、ソニーやLG電子が自社製スマホ向けに独自プロセッサを開発していることを業界関係者が明かしたそうです。
これは現在、スマホ市場で高いシェアを持つAppleやSamsung、Huaweiが自社開発したプロセッサを武器にしていることを受けたもので、すでに台湾のICデザイン企業「Global Unichip」がアジアの携帯電話メーカーからプロセッサ開発を受注したとのこと。
なお、実際にこれらの企業が自社開発したプロセッサを採用する時期は未定ですが、早ければ2016年にもQualcommやMediaTekといったモバイル向けプロセッサを手がける企業の売り上げに影響を与える可能性があるとされています。
ちなみに自社開発のプロセッサがどれだけ大きな意味を持つのかは、Buzzap!で行った発熱耐久実験を見ても分かる通り。Snapdragonを採用したスマホがベンチマークテストを重ねれば重ねるほど熱でパフォーマンスが落ちたのに対し、独自プロセッサを採用したAppleやSamsungのスマホは安定した結果を出し続けています。
Sony Mobile, LG reportedly to develop smartphone application processors in-house
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