ゲイ雑誌「G-men(ジーメン)」休刊の経緯や今後の方針が判明、実は創刊当時から赤字だった
2月20日発売の241号で休刊し、21年の歴史に幕を下ろすことが発表されたガチムチ系ゲイ雑誌G-men。そのニュースは非常に大きな反響を呼びましたが、今後の方針や休刊の経緯が明らかになりました。詳細は以下から。
これがG-men最終号となった241号。かつては田亀源五郎などのイラストや、カバーボーイと呼ばれる男性たちが表紙を飾っていましたが、かなりシンプルなデザインです。
「本誌を飾った漢たち」として、創刊号の無名の男性から径一、DONBURI、真崎航などの有名ボーイのグラビアや、戦艦コモモの「太陽が呼んでいる」、熊田プウ助の「極楽コロシアム!!」といった連載作品も掲載。しかし休刊の告知が急だったのか、大半の作品が未完のままとなっています。
2014年の告知以来、進捗状況の報告がほとんど無かった公式スマホアプリの広告も。
編集後記には児雷也、小玉オサム、市川和秀、戦艦コモモ、ヒコ、TAMAといった執筆陣による、G-men休刊にあたってのコメントが寄せられています。
そしてG-menの今後を占う上で、最も大きな意味を持つ編集長・ろん氏によるコメント。
G-menは月刊誌ではなくなりますが、電子書籍や開発中の公式アプリ「G Global」との連携を視野に入れており、これまで同様、コミックスや小説書籍などの発刊や、不定期ではあるもののDVDや雑誌媒体のリリースも予定しているとのこと。
また、巻末には現在のG-menの発行元である「メディレクト(旧古川書房)」代表によるコメントも掲載。
G-menは2000年台半ばに出版元を創刊メンバーの田亀源五郎氏などが役員を務めていたジープロジェクトから古川書房へと移しましたが、同誌は創刊当時から赤字続きで、ジープロジェクト役員に自己破産の危機が及ぶなど、厳しい経営状況であったことなどが触れられています。
なお、まもなく公開予定のG-men公式アプリ「G Global」はこんな感じ。ユーザーを属性に応じて5つの動物に分類し、GPSを使って近くの人と知り合うことができる……という、どこかで聞いた機能に、かつて同誌が刊行していたバーやクルージングスポットなどの情報をまとめた「ゲイナビ」的な機能を追加したものとなるようです。
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