中国が「ロボコップのようなもの」を開発、ただし階段は上れず

中国で人工知能を搭載したセキュリティロボットが開発されました。詳細は以下から。


先日BUZZAP!では中国のロボット坊主を紹介したばかりですが、今度はセキュリティロボットの開発が公表されました。

4月21日に重慶市で開催された12th Chongqing Hi-Tech Fairにおいて、国防大学の開発したテロ及び暴動対策セキュリティロボット「AnBot」が公表されました。

AnBotは体長1.49m、重さ78kg、胴回りの直径が0.8mの丸っこい円錐形とでも言えそうな形です。ドクター・フーの最凶の悪役ダーレクに似ているとの評もありますが、確かに球場の突起が無いだけでそっくりです。

このAnBotの最高速度は時速18km、通常は時速1kmで自動的にパトロールを行います。8時間連続稼働できますが、充電にどの程度時間が掛かるのかは公開されていません。上部に人間の脳と目と耳を模したセンサーが取り付けられており、周囲の人間たちの安全が脅かされた場合は管理者が遠隔操作で電気的な暴徒鎮圧ツールを展開することも可能。

ちなみにどのようなツールなのか詳細は不明ですが、スタンガンのようなものと想像されます。少なくとも荷電粒子砲ではないはず。また、パトロールエリア内で人間たちがAnBotのSOSボタンを押して警察に通報することも可能とのこと。

なお、形状を見ていただければ分かるとおり、AnBotは階段を上り下りすることができません。テロリストや暴徒が段差や建物を利用して逃亡した時には追跡不能となるため、あくまで設定されたエリア内のパトロールのために使われることになりそう。

実際には重要設備周辺や鉄道駅、空港などでのテロ容疑者の探知などに使われることになるのでしょうか。犯人の制圧、確保までを単独で行うにはまだいくつかステップがありそうですが、ドローンなどと併用することで一定のセキュリティ対策としての効果は見込めそうです。

China’s first intelligent security robot debuts in Chongqing – People’s Daily Online

China Has Launched the Robocops You Have Been Waiting For TIME

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