KDDIが600機種以上掲載の「auケータイ図鑑」公開、個性豊かな各モデルを振り返ってみた



INFOBAR、MEDIA SKIN、talby、iida G9、PRISMOID、LIGHT POOL、G'zOne TYPE-Rなど、個性的なものが多く、名前を聞いただけで当時のワクワク感が蘇ることが多いauの携帯電話たち。

そんな過去の600機種以上(IDO、セルラー、ツーカー含む)を一気に振り返ることができる、とんでもないサイトが公開されました。改めてラインナップを見ていくと、auがどれだけ「個性」を大事にしてきたのかがよく分かります。詳細は以下から。

これが本日公開された「auケータイ図鑑」。


KDDIの前身、IDOが発売した「ショルダーフォン」から同社の携帯電話の歴史が始まります。


1989年には同じくKDDIの前身、第二電電(DDI)が立ち上げたセルラーも携帯電話を発売。


1994年には後にKDDIが吸収することになる、Tu-Kaも携帯電話を発売しました。


個性的な端末を発売していたTu-Ka。これは1999年発売の携帯電話用外付けデジタルカメラ「LaPochee(ラポッシュ)」です。


2000年にはKDD、DDI、IDOが合併してKDDI発足。携帯電話ブランドとして「au」が立ち上げられました。「2位が世界を面白くする」というキャッチコピーのCMを覚えている人も少なくないのでは無いでしょうか。


カシオからは携帯電話初となる防水、耐衝撃仕様の「G-SHOCKケータイ」が発売されました。「便器に落としても大丈夫だった」「酔っぱらって家に帰ってきて壁に投げつけたけど壁が凹むだけだった」など、逸話の多いシリーズです。


さまざまな痕跡から、本来メールなどの機能に対応していたのでは……?とウワサされつつも、音声通話専用モデルとなったモトローラの「C100M」。


16和音、カラー液晶搭載の「TT03」などのハイエンドモデルもリリースされていました。


同年には国内初となる音楽再生対応携帯電話「DIVA C404S」も発売。ジョグダイヤルと当時としては画期的すぎた文字変換機能「PObox」によって、文字を打ちやすいのもポイントでした。


au最後のデンソー製端末「C402DE」。「まめぞう」を覚えている人は一体どれだけいるのでしょうか……


2001年には動画再生、GPS対応のフラッグシップモデル「C5001T」やGPSケータイ「C3002K」などが発売。利用できるサービスが着々と増えていきました。


2002年にはau初のカメラつき携帯電話「A3012CA」が発売。カメラ付き携帯電話で先行していたJ-PHONEに対抗する形で、ムービーを撮影して送ることができる「A5301T」などのフラッグシップモデルが相次いで投入されています。


初のカメラ付き端末ということで、飛びついた人も多かったと思われるA3012CA。当時CMOSカメラはCCDカメラと比較して赤みに弱く、CCD採用のシャープ機よりあまりキレイに撮れない……という弱点もありましたが、12MBを超える大容量ストレージに40和音対応、男女ともに喜ばれるカラーバリエーション展開などで、一躍人気を集めたモデルでした。


同年、Tu-Kaからは64和音、ステレオスピーカーの「TK21(funstyle)」が発売。3和音→4和音→16和音→40和音……と拡大し続ける和音争いに最終兵器が投入された形ですが、残念ながら普及には至りませんでした。


2003年には「au design project」として、深澤直人氏がデザインした初代「INFOBAR」など、デザインを意識した携帯電話が相次いで投入。今もなおこれらのモデルの評価は高く、INFOBARはMoMA(ニューヨーク近代美術館)入りを果たしています。



au design project第2弾でありながら、下り最大2.4Mbpsの高速通信規格「CDMA 1X WIN」に初めて対応した端末でもある「W11K」。兄弟機の「W11H」と合わせて、国内初の高速パケット通信定額サービス「EZフラット」が提供されました。


au design project以外の機種もなかなかスタイリッシュに。ソニー・エリクソンが発売した着せ替えケータイ「A5402S」はラムスキンを採用したパネルなどが別売りで用意されたほか、ヒンジ部に回転式カメラを採用。今では当たり前の自撮りをいち早く実現するなど、とても先進的なモデルでした。


2004年にはマーク・ニューソンデザインのフラットデザインな携帯電話「talby」発売。開発はINFOBAR同様、鳥取三洋が担当しています。



そしてTu-Kaからは三洋の世界初となる骨伝導スピーカー採用ケータイ「TS21」が発売。同社の技術は後に三洋電機の携帯電話部門を吸収した京セラの「スマートソニックレシーバー」で生かされています。


2005年にはG-SHOCKケータイの進化形「G'zOne TYPE-R」が発売され、一つの完成形を見せています。



デザイン、機能面でかなりこなれてきた感のある2006年。


そんな中登場したのが、東芝の「MUSIC-HDD W41T」。携帯電話で初めて1インチHDDを搭載し、当時としては圧倒的な4GBの記録容量を実現したモデルでしたが、「本体が厚くなりすぎる」「落下に弱い」など弱点も多く、残念ながら後継機は発売されませんでした。


G-SHOCKケータイやEXILIMケータイなど、武骨なデザインがメインだったカシオが出した「W41CA」がデザインの良さから高い評価を得たのも2006年のことです。


2007年にはINFOBARの第2弾「INFOBAR 2」発売。


初代がスクエアなデザインだったのに対し、INFOBAR 2では「丸みを帯びつつスクエア」という新境地を開拓しています。


「フルチェンケータイ re」「Sportio」などが発売された2008年。この頃のau携帯電話に見られた「ハイエンドモデルにもかかわらずカラーバリエーションがややガーリー」といった特徴は、賛否両論でした。


また、同年は端末のソフトウェア開発コストを削減することを目的にKDDIとクアルコムが共同開発した新プラットフォーム「KCP+」が大炎上。第1弾として投入された「W54SA」「W54S」「W56T」が相次いで不具合を引き起こし、早々に販売が終了してしまった……というエピソードがあります。


あまりにも仕様がそっくりな上、メモリースティック系でなくmicroSDをサポートするなど、あらゆる意味でソニーらしくないにもかかわらずソニー製と銘打たれた「W54S」。実は開発は東芝が行っており、「W56T」と実質的な兄弟機です。



Androidの胎動が近づいてきた2009年はHD動画撮影対応の「BRAVIA Phone U1」「PRISMOID by iida」「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」「G9 by iida」など、高機能モデルや今でも通用しそうな意匠にこだわったモデルなどの当たり年でした。






そしてau初のAndroidスマホ「IS03」が発売されたのが2010年。当時世界的人気のレディ・ガガを起用した「Android au with google」のプロモーションはまさに鮮烈でした。


2011年にはスマホ版「INFOBAR A01」「G'zOne IS11CA」や世界初となる「Windows Phone IS12T」など、個性的なスマホがラインナップ。





2012年にはそのデザインと性能で飛ぶように売れた「HTC J butterfly」が発売されています。



Nexus 5の兄弟機で、日本向けカスタマイズが施された初代isaiが発売された2013年。



2014年には初のFirefox OSを採用した「Fx0」が発売されたものの、残念ながら同OSが「第3のOS」となることはありませんでした。



isaiシリーズの完成形「isai vivid」やG'zOne亡き後のタフネススマホ新モデル「TORQUE G02」が発売されたのが昨年・2015年です。



自分の使っていた携帯電話を振り返ることができるという意味でも、非常に価値のある「auケータイ図鑑」。

なお、KDDIは2016年5月31日に2016年夏モデル発表会を企画しています。


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