ガーディアン紙のインタビューでの性差別発言を西村義明氏が認め、謝罪しています。詳細は以下から。
先日BUZZAP!で取り上げたスタジオジブリの「元」プロデューサーである西村義明氏の英ガーディアンのインタビューでの性差別発言。西村義明氏がこの発言をしたことを全面的に認めた上で謝罪しています。
ツイッター上で行われた謝罪は以下の通り。
6月6日に公表された英国紙「The Guardian」での記事の内容につきまして、謝罪をいたします。記事は2015年9月28日にイギリスで行われた取材に基づいており、確かに私は、当該の発言をいたしました。
— STUDIO PONOC (@StudioPonoc) 2016年6月13日
最初に、私は2014年末にジブリを退社しており、ジブリの社員ではありません。ジブリを代表した意見であるという誤解を与えたこと、ジブリを愛する皆様に不快な思いをさせたことを深くお詫びいたします。
— STUDIO PONOC (@StudioPonoc) 2016年6月13日
次に、男性は観念的な傾向が強く、現実を生きる力は女性の方が長けている。そういう差別的で偏った考えは、確かに自分の中にありました。反省し、勉強します。映画を作るのに性別は関係ありません。深くお詫びいたします。
— STUDIO PONOC (@StudioPonoc) 2016年6月13日
プロデューサー/西村義明
謝罪ではまず発言があったことを全面的に認めます。そして2014年末に退社しており、インタビュー時には社員でなかったことを明かしています。
ガーディアン紙ではそうした経緯については明かされていなかったため「ジブリを代表した意見であると誤解を与えた」としています。ただし西村氏が長くジブリプロデューサーとして活躍してきたことは事実であり「私は男性監督が起用されることが偶然だとは考えません」とまで言っている以上、退社していたからといって「ジブリの意見とかけ離れた個人的意見をガーディアン紙が伝えた」と言えるかは難しいところ。
最後に自身の「男性は観念的な傾向が強く、現実を生きる力は女性の方が長けている」とした認識があったことを認め、これを「差別的で偏った考え」であるとし、「反省し、勉強します。映画を作るのに性別は関係ありません。深くお詫びいたします」と明確に謝罪しています。
「ジブリを愛する皆様に不快な思いをさせたことを深くお詫びいたします」という一文はいかにも日本的ですが、性差別発言についてしっかりと撤回し、反省と謝罪を行っている以上、迅速で適切な対応だったと評価できるのではないでしょうか。
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