au連携で第3極を目指す格安スマホ「UQ mobile」の戦略まとめ、WiMAX 2+は下り440Mbpsに


UQコミュニケーションズが展開するau回線の格安スマホ「UQ mobile」が今後の戦略を発表しました。

取扱店舗の大幅拡大やauと連携することで本格展開を図るほか、WiMAX 2+の高速化についても明かされています。詳細は以下から。

◆速報記事
格安スマホを2週間無料で試せる革命的なサービス「Try UQ mobile」提供へ

世界初の洗えるスマホUQ mobile版「DIGNO L」発売決定

格安スマホ「UQ mobile」がデータ2倍&スマホ代込みで月額1980円に

◆説明会「UQコミュニケーションズサロン」まとめ
登壇したのはUQコミュニケーションズの野坂社長。

まずはUQ mobileの成り立ちを解説。そもそもKDDIが直接立ち上げた子会社KVE(KDDIバリューイネイブラー)の事業で、サービス開始当初、UQコミュニケーションズはあくまでブランドを貸しているだけでした。

2015年6月以降は量販店の店頭で営業協力を開始。しかしまだまだ両者の間に壁があり、協力が上手くいかなかったことから、2015年10月にKVEはUQコミュニケーションズに吸収され、UQ mobileは正式にUQコミュニケーションズの事業となりました。

そして新生UQ mobileのサービス第1弾として今年2月に発表されたのが、スマホ代込み月額2980円で使えるぴったりスマホ。

本日発表されたのは、さらなるテコ入れです。

なお、UQコミュニケーションズが提供するWiMAX 2+の440Mbps対応は今年度に行われるとのこと。冬モデルでなんらかの発表がありそうです。

家電量販店での販売に強いUQコミュニケーションズ。

かつてはイー・モバイルの背中を追う時期もありましたが、量販店での販売シェアが50%を超えています。

WiMAXで培ったノウハウを投入するのがUQ mobile。

ただやみくもに価格競争に踏み込むのでも、大手携帯電話会社のような販売の仕方をするのでもなく、価格と価値のバランスを兼ね備えた、第3極を目指すことを表明しています。

コンセプトは「プレミアムなコスパ・スマホ」に。

そして今回、新たに発表されたのがぴったりプランのテコ入れ。オールインワンで提供する同プランに対しては女性からの評価も高く、なんと女性比率が4割強に。従来は3割だったことを考えると、大きく進歩しています。

まずはデータ通信量が2倍になるデータ増量キャンペーン。

続いて7月1日からは無料通話も2倍になります。

極めつけに12ヶ月間基本使用料から1000円を割り引く「イチキュッパ割」も。料金面でワイモバイルに対抗することになるわけですが、UQ mobileの驚くべきところは、ここにスマホ本体代が含まれているという部分。

トリプルでお得になる、なかなかのテコ入れっぷりです。

さらに通信速度でも他社の追従を許さないUQ mobile。

そんな同サービスを体験できるよう、「Try UQ mobile」が7月1日からスタートします。

また、通信量がカウントされない低速モードの通信速度が他のMVNOよりも速い(他社は200Kbps、UQ mobileは300Kbps)ことを生かして、SNSの利用を低速モードで積極的に行うことを推奨しています。

また、ユーザーの使い勝手を向上させるべく、ウィジェットで残データ量を確認できる「UQ mobileポータルアプリ」を本日から提供開始。

WiMAXで培ったオーブンデバイス戦略を、スマホでも活用していく方針も明かしています。

さらに7月28日はオリジナルスマホ第3弾となる「DIGNO L」を発売予定。ハンドソープで洗える「DIGNO rafre」のUQ mobile版で、積極的に女性を取り込んでいくほか、今後も相次いで新機種を投入する予定としています。

また、UQ mobileを取り扱う家電量販店を1000店規模に拡大。

auとの販売連携を強化していきます。

広告展開も6月27日から全国の主要駅・路線でスタート

新テレビCMは7月8日から放送予定。30秒バージョンはこんな感じです。


堀田茜さんの変顔自撮りまで拝むことができます。

CM作成にあたって、主演の堀田茜さんからメッセージが寄せられました。


本日の発表内容をまとめるとこんな感じ。月額1980円で色々コミコミの格安スマホ、それがUQ mobileです。

◆質疑応答
SIM通:
マンスリー割の中古スマホについて。端末については中古であれば大丈夫?

野坂社長:
我々の指定する、一定の品質を満たした機種に決めさせていただいております。

フリー石野:
端末が少ないという気がしますが、どのくらいの規模で拡大するのか、どのような端末が控えているのかなどのヒントがあるのかをお教え下さい。auの販売員と連携することで、他のau系MVNOのやる気を阻害するおそれはあるのか。

野坂社長:
端末はベンダーさんとの関係もあって、今回は1機種しか出せませんでしたが、続々と出していきたい。auとUQの連携については、私の立場で申し上げられることはあまりありませんが、au側で決めた部分もあります。

マイナビニュース:
KDDIはau経済圏を拡大したいという考えがあるようだが、au IDを活用したいという可能性はあるのか。

野坂社長:
UQの立ち位置はここまでMVNO市場が立ち上がってきた中で、裾野を広げるという役割。韓国と比べて日本はスマホがもう一段入っていかない。我々は経済圏よりも先に、スマホの普及が使命と考えています。

フリー小山:
「SNSデータ消費ゼロ」というのは、他社と比べて速度が速いという点だけなのか。

野坂社長:
今は「だけ」ですが、個人の思いとしてはSNSを使ってコミュニケーションするためにはサービスを拡大していかないといけないと考えています。

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