Photo by N i c o l a
ウィーンではクラブが文化的空間として扱われることになりました。詳細は以下から。
オーストラリアの首都、そしてモーツァルトやベートーヴェンの時代から続く音楽の都として世界中に知られるウィーン。この音楽の都で全てのクラブが「文化的空間」として公式に認められることになりました。
ウィーン市政府はこれまでクラブでのダンスイベントを開催する際に課してきた15%の興業税(Entertainment Tax)を今後徴収しないことを決めました。
これはダンスミュージックをアーティストやDJがプレイし、客を踊らせるイベントやスペースにのみ課されてきたもの。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートをはじめとした客が座って音楽を聴くタイプのイベントやスペースには課されてこなかったものです。
これまではこの15%という興業税がダンスイベントのプロモーターらに大きくのしかかってきていたのですが、今後はよりイベントを行いやすくなり、さらなるクラブシーンの発展が期待できるとのこと。
先日もドイツ政府が世界最高峰とされるクラブ「ベルグハイン」を文化施設に認定したことが話題となりましたが、ウィーンでは全てのクラブの興業税が免除されるということで、さらに一歩踏み込んだ決定と言えます。
クラシック音楽の聖地とも言えるこの街でクラブとダンスミュージックが公的に同じ位置を占めるということは、世界のクラブカルチャーの位置づけにも大きな影響を与えそうです。
Vienna Recognizes All Dance Clubs As Cultural Spaces - Electronic Beats
(Photo by N i c o l a)
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