あの「4分33秒」を好きな場所で演奏し、世界中のファンと共有できるアプリが存在しています。詳細は以下から。
20世紀の音楽に衝撃を与えた現代音楽の巨匠ジョン・ケージの代表作「4分33秒」。「音楽は音を鳴らすもの」という常識を覆し、演奏者は登場するものの自らは演奏せず、一定の時間が経ったら退場します。
この楽曲は単に「無音」であるということではなく、この演奏中に耳に聞こえた音の全てがこの楽曲の奏でる「音楽」なのであるとされ、使う楽器の指定もありません。ピアノが用いられることが一般的ですが、ドラムやディジュリドゥ、空き缶でも当然OKです。そう、もちろんあなたの声でも。
つまり「4分33秒」はコンサートホールでなくとも、ある意味世界のどこであっても演奏可能な楽曲ということなのです。サハラ砂漠の砂丘でも、北極海の流氷の上でも、通勤ラッシュ中の埼京線の中でも、です。
iPhoneアプリ「4'33"」は、そんなあなただけの「4分33秒」を録音し、世界中のファンと共有することが可能です。このアプリではオリジナル通り3楽章構成の「4分33秒」を録音し、録音日時と位置情報、演奏者名と共にシェアすることが可能です。
例えば東京では東京駅や渋谷ハチ公前交差点、新宿中央公園などでの「演奏」があり、それぞれの環境での音が楽曲を特徴付けています。
なお、アプリにはジョン・ケージの最後の住処であったニューヨークのアパートメントでの「演奏」が特典としてあらかじめ録音されています。
このアプリはiPhoneのみで、0.99ドル(約100円)となっており、iTunesのこちらのページから入手可能。
世界中の4分33秒の「音楽」を楽しみ、自分だけの「4分33秒」を「演奏」してみてはいかがでしょうか?
The 4'33_ App Lets You Create Your Own Version of John Cage's Classic Work _ Open Culture
Pヴァイン (2014-05-30)
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