インドのスタートアップ企業、100%生分解性の「食べられるビニール袋」を開発
野生動物の脅威となるビニール袋に新たな試みです。詳細は以下から。
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インドのスタートアップ企業「EnviGreen」は天然澱粉質と植物油を用い、オーガニックで100%生分解性の環境に優しいビニール袋を開発しました。
インドでは増え続けるゴミ対策の一環としてスーパーのビニール袋は所持、使用、補完しているだけで最大19万円の罰金となる違法な物質とされました。正直なところ多くの場所でほぼ死文化している法律とはいえ違法は違法であり、賄賂目当ての悪徳警官にとっても格好の口実となります。
EnviGreen創始者である25歳のAshwath Hedgeさんはこの法律によって悩まされている人に新たな選択肢をと考え、この製品を開発しました。Hedgeさんは4年の再悦を掛けて多くの材料を研究、実験してきました。
そしてある日、ジャガイモ、タピオカ、トウモロコシ、天然澱粉質、植物油、バナナ、花油など12種類の材料からポリエチレン製のビニール袋にそっくりの、しかも環境に害のないビニール袋を作り出すことに成功しました。
その製法は社外秘とのことですが、生の状態の材料を液化して6つの段階を経てビニール袋になるとのこと。
コストはビニール袋よりも35%掛かるのですが、メリットも極めて大きなもの。廃棄されたこの袋は生分解性のため180日以内に自然に帰り、室温の水の中では1日掛からずに分解されるのです。そして素早く処理するためには沸騰したお湯に入れればよく、これだとなんと15秒以内に分解されてなくなります。
Hedgeさんによると「いかなる化学物質も使っていません。プリントに使われているインクも自然素材です」とのこと。つまり、この「ビニール袋」は食べられるのです。これまでも野生動物によるビニール袋の誤食は問題になってきましたが、これは正真正銘「食料」なのです。
こちらからは虫や鳥などが「食べられるビニール袋」をムシャムシャ食べている動画が見られます。昆虫などが多数登場するので苦手な方は一応閲覧注意です。
インドのカルナータカ州の州立汚染管理委員会はテストを行い、この「食べられるビニール袋」を商用に用いることを許可しました。テストでは燃やした時にも有害物質が排出されることはなく、一切ポリエチレンが使われず、有害な性質がないことが確認されました。
現在EnviGreenはバンガロールに工場を持ち、この「食べられるビニール袋」毎月1000トン生産しています。現時点では個人営業の小売店や消費者向けの供給にまでは至っていませんが、MetroやRelianceといった小売りチェーンに卸しています。
また、Hedgeさんはこの事業を地域の農家のサポートにも役立てたいと考え、「食べられるビニール袋」の原料となる農作物をカルナータカ州の農家に生産してもらうこと、そのための種子の提供も計画しているとのことです。
もちろんインドのゴミはビニール袋だけではありませんが、野生動物保護の観点から考えても、ゴミ処理費用の削減を考えても大きな一歩となりそうです。
Indian Company Makes Edible 100% Biodegradable _Plastic_ Bags _ Oddity Central – Collecting Oddities
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