【動画】フィンランドのバンドによる世界一ダサい「Y.M.C.A.」のカバー
この風貌、この動き、ネットで見た記憶のある人もいるのではないでしょうか?
Advertisement
日本では西城秀樹の「ヤングマン」として知られる、1978年にアメリカ合衆国のディスコグループ、ヴィレッジ・ピープルがリリースした名曲、「Y.M.C.A.」。全世界でのシングル売上が1000万枚を超えるという、まさに世界的なヒットソングです。
Village People- YMCA OFFICIAL Music Video (1978) HD – YouTube
西城秀樹 YOUNG MAN(Y.M.C.A.) (1979) – YouTube
そしてこの曲、「ヤングマン」だけを知っていると全くイメージがありませんが、ゲイソングとしても有名です。「Y.M.C.A.」はキリスト教青年会(主に男性、女性向けは「Y.W.C.A.」)による若者のための宿泊施設を指しますが、当時は同時にゲイを指すスラングでもありました。
もちろんディスコのルーツにLGBTの存在があることは言うまでもありません。そしてヴィレッジ・ピープルも元々はゲイ・ディスコなどで活動していたゲイ・マーケットを意識したグループだったため、「Y.M.C.A.」がゲイソングであることも何の不思議もありません。
RA_ クラブカルチャーにおけるセクシュアリティのオルタナティブ歴史
しかし、あまりに有名になった「Y.M.C.A.」は彼らの意図を軽く乗り越え、日本では「ヤングマン」として大ヒットとなり、1979年にはフィンランドで世にもダサい映像を生み出すことになるのです。それがGregoriusによるフィンランド語版の「NMKY」でした。キーボードのアレンジの力の抜け具合が最高です。
Gregorius_ NMKY (live on TV) – YouTube
2007年に行われた本作品についての北欧研究者へのインタビューでは、ランニングシャツのカラーがスウェーデンの国旗と同じだという指摘に、これはゲイソングだから「スウェーデンの男はみんなゲイか、少なくとも女々しい」という当時のフィンランドのステレオタイプが取り入れられたのだろうとのこと。
ヨーロッパでは昔からイギリス、フランス、オランダ辺りは互いにdisりあっているため、そうしたdisり合いの一環と思われます。
なお、この動画に関してはさらにパロディとしてUnderworldのBorn Slippyを被せたバージョンを見たことのある人が多いかも知れません。
【Underworld】世界でいちばんダサいBorn Slippy【フィンランド版YMCA】 – YouTube
あの名曲Born Slippyを完全に食ってしまうヴィジュアルとダンスはまさに恐るべきフィンランドパワーと言うべきでしょうか。
Mercury (2001-08-21)
売り上げランキング: 63,994
BMG JAPAN (2004-12-22)
売り上げランキング: 68,684
・関連記事
田亀源五郎に影響を与えたゲイアーティスト「トム・オブ・フィンランド」の記念切手登場、特濃すぎるデザインに | BUZZAP!(バザップ!)
獣人やガチムチ満載の「東京放課後サモナーズ(放サモ)」配信開始、豪華絵師・声優陣起用のLGBT向け本格スマホゲームに | BUZZAP!(バザップ!)
真っ赤なお鼻はもう古い?フィンランドのトナカイの夜道を照らす新アイディアが幻想的過ぎる | BUZZAP!(バザップ!)
この記事をSNSでシェア
音楽 に関する人気記事
音楽 の最新記事
- Anker初の格安空間オーディオ対応スピーカー「Soundcore Motion X600」速攻レビュー、持ち運べて好きな場所で立体音響を楽しめる世界初の1台に
04月19日 17:00 - ジョンとヨーコが長髪を切り落とし、自宅でくつろぐ貴重な1970年のツーショット写真
01月01日 19:00 - 「K2レコード日本橋店」が閉店、大阪の最強音楽CDレンタルサービスが消滅へ
11月25日 12:30 - 【悲報】寝る直前の音楽、睡眠に悪影響でした
11月22日 22:00 - ホンダ「モンキー」を乗り回すジョン・レノンの、日常全開の貴重な写真
11月01日 20:00