ロボット工学が最早人間では太刀打ちできない領域にまで達しています。詳細は以下から。
ボストンダイナミクス社はGoogleが2013年に買収したことで日本でも知られるようになった、アメリカ合衆国国防総省や国防高等研究計画局との強い繋がりを持つロボット会社。
これまでも「ターミネーター」シリーズの未来世界を思わせるようなロボットを作り続け、YouTubeにアップされる動画はその度ごとに世界に驚きを持って迎えられてきました。
BUZZAP!でも何度も取り上げて来たボストンダイナミクス社のロボットは、同社の国防総省などとの強い繋がりを伺わせるものが多く、そのアップグレードの速さも驚異的なものでした。
そのボストンダイナミクス社の創始者Marc Raibertさんが自ら「悪夢を引き起こす」と呼ぶロボット「Handle」をプレゼンテーションの場で公開しました。このHandleは二足歩行ロボットなのですが、脚の部分に車輪が着いており、滑るように動くことが可能。
この動きは「装甲騎兵ボトムズ」シリーズに登場したロボット、アーマードトルーパーを思い出す人もいるかも知れません。
さらにこのHandleは車輪で滑走しながらの華麗なジャンプも可能。助走して障害物や穴を飛び越えるといったアクションも難なくこなし、体勢の乱れすらありません。実際の動画は以下から。3:47からHandleが登場します。
The latest _nightmare inducing_ Boston Dynamics robots - YouTube
この動画を撮影したのは投資資本家のSteve Jurvetsonさん。動画内ではJurvetsonさんを始めとする聴衆の驚きの声も録音されています。なお、現時点ではボストンダイナミクス社はHandleの存在を公にはしていません。
これまでの二足歩行ロボットをはるかに超える機動性をボストンダイナミクス社のロボットは手に入れたことになりますが、実際にこの技術が世界に広まった時、それは誰にとっての悪夢となるのでしょうか。アメリカ合衆国国防総省や国防高等研究計画局の一番トップに君臨するアメリカ合衆国大統領のことを考えると暗澹たる気分にならざるを得ません。
Boston Dynamics Debuts Handle, A ‘Nightmare Inducing’ Robot That Combines Wheels and Legs
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