インドの首都、デリーで生活するのはどんな日常を送るという事なのでしょうか?旅行で訪れることはあってもまだまだ日々の生活には馴染みの薄いインドを肌で感じられる素敵なショートムービーが公開されています。
かつてはビートルズらヒッピームーブメントの旗手たちが訪れたインド。藤原新也や沢木耕太郎の旅行記によって、後には猿岩石の放浪によって日本のバックパッカーたちのデスティネーションとなったインド。
そんなインドは気がつけば中国の後を追うように、巨大な経済大国への道を着実に歩み続けるようになりました。ではそんな現代のインドに生活するというのはどのようなことなのでしょうか?
もちろん12億人を超える人口とインド亜大陸と呼ばれる広大な領土を持ち、最先端の科学技術と古来の宗教が同居し、大きな貧富の差や廃止されながらも根強いカースト制度が息づくインドの生活を一言で語ることなど不可能です。
このショートムービーはそんな巨大なインドの首都デリーで3年間の留学の最中であるKano Yuriさんの目から見た、インドのとある1日の姿を生き生きと描いています。あのインドの片隅に、ひとりの日本人留学生はどのように生活しているのでしょうか?
Ae Dilli Hai Mushkil【Short Film】あぁデリーは大変だ【ショートムービー】 - YouTube
企画、撮影、編集を行ったKakazu Ryotaさんによるとヒンディー語のタイトルの「Ae Dilli Hai Mushkil (Delhi Is Difficult)」は、ランビール・カプール、アヌーシュカ・シャルマ共演の「Ae Dil Hai Mushkil (This Heart Is Complicated)」というボリウッド映画のタイトルをもじったものとのこと。
インドに3年住んでいたというだけあり、映像のディティールはインド好きにはニヤリとせずにはいられないもの。リキシャに乗っての(さすがに留学生だけあってボラれたりせず手慣れたもの)通学途中の見事な逆走っぷり、ティケー(OK)と言う際に首を横に揺らすように振るインド独特の仕草、路上の靴直し職人の見事すぎる腕前…。
そこからはヒンドゥー教、シーク教の寺院(入る時には帽子や布などで頭を隠さなければなりません)、イスラム教のモスク、デリー城にフマユーン廟などの有名観光地を訪れます。一緒に写真を撮りたがるインド人の若者たち、ペットボトルからの水の飲み方など、インドあるあるがどこまでも満載です。
インド好きにはインドでの日々の思い出を呼び起こさせ、インドを知らない人には存分にその空気を伝えてくれる秀作です。昔からの古いインドらしさが消え去ることなく地層のように積み重なり、21世紀の最新のインドと共存している事こそがインドの、そしてその首都デリーの魅力なのかも知れません。
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