指揮者がオーケストラを指揮するように、手の動きで音楽を奏で、操れるデバイスが登場します。詳細は以下から。
音楽を演奏するため、人類は楽器を発明しました。原始的な打楽器から始まり管楽器、鍵盤楽器や弦楽器などが生まれていき、20世紀になるとテルミンなどの電子楽器が生まれます。
アンプに繋ぐエレキギターやエレキベースが登場し、シンセサイザーが生まれ、サンプラーやエフェクターが開発され、やがてDTMという名前でPCで音楽が作られ、演奏されるようになってきています。
そんな中で音楽はシンセサイザーの鍵盤やドラムパッドのボタンを押し、ツマミをひねることで演奏できるようになり、カオスパッドのようなより自在に音を操れるデバイスが用いられるようになってきました。
そんな現代に生み出された「Wave」は指輪の形をした、手の動きによって音楽を奏でたり操ったりできるという、演奏の可能性をさらに自由に拡張できるデバイスです。
「Wave」を生み出したのはカナダのマギル大学の修士課程で音楽技術を学ぶアイスランド出身のÓlafur Bogasonさんらによるベンチャー企業のGenki Instruments社。どのように使えてどのような音が出せるかは動画で見た頂いた方が早そうです。
基本動作をそれぞれ行っている動画が以下の5つ。まず手首の回転、縦方向への動きだとこんな感じにエフェクトが掛けられます。それぞれの動画のレイヤーにも注目です。
Genki Wave - Roll - YouTube
Genki Wave - Vertical - YouTube
タップ、ヒット、クラップという動作にも対応。レイヤーの切り替えで効果が次々と変えられるところにも注目です。
Genki Wave - Tap - YouTube
こちらは長尺でいくつかの効果を連ねて演奏している動画です。実際の使用感を感じられるでしょうか?
Genki Instruments - Progress Video 1 - YouTube
Genki Instruments - Progress Video 2 - YouTube
ミュージシャンがWaveのプロトタイプを使って演奏している動画です。
Musicians try out an early Genki Instruments prototype - YouTube
いかがでしょうか?他の楽器やPCなどと組み合わせ、演奏のバリエーションやエフェクトを足していくと考えると、想像が限りなく膨らませられそうです。
Waveは半年後を目安に製品化して販売を開始する予定とのこと。プレオーダーはGenki Instrumentsの公式サイトから可能。気になる方はチェックしてみるとよいかも知れません。
Genki Instruments
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