【追記あり】高齢男性向け新雑誌「GG」のコンセプト「ちょいワルジジ」が史上稀に見る最高の反面教師だと話題に


いい歳をした男性がやってはいけないことがこれでもかと網羅される雑誌になりそうです。詳細は以下から。

ちょいワルオヤジ」が定年を迎えて帰ってきた!未だにモテを諦めきれないバブル世代を対象に「ちょいワルジジ」なる新コンセプトが提唱されてネットで大きな話題となっています。

この「ちょいワルジジ」を提唱するのは「ちょいワルオヤジ」を生んだ雑誌「LEON」の初代編集長でもある伝説の編集長、岸田一郎氏。その岸田氏が6月24日に新たに創刊するのが「定年後は好きなように生きたい」「まだまだ女性にモテたい」という「枯れたくない」ギラギラ目線の高齢男性のための月刊誌「GG(ジジ)」なのです。

「GG」は「ゴールデン・ジェネレーションズ(Golden Generations)」の略称で、「シルバー世代のなかでも、ひときわ輝くゴールドな世代」と、「ジジイ(ジジ)」を掛け合わせたということ。未だにバブル時代の追憶を野太く引きずっている事がひと目で分かる秀逸なコピーはさすが伝説の編集者と言うべきでしょうか。

テーマは「金は遺すな、自分で使え」という、ついに1000兆円を超えて活用されないまま積み上がる「死に金」となっている預金残高を少しでも回して日本経済を復調へと向かわせたい日本政府へのささやかな援護射撃とも言えるもの。

それ自体は非難するものではありませんが、女性を誘う手口が「キモい」「ウザい」「枯れろ」「滅べ」とツイッターなどでは散々に叩かれてしまっています。

「自分の趣味や知識を活かせる場所を選ぶ」ことが賢いちょいワルジジの策とされていますが、創刊号で特集されるのが「きっかけは美術館」。


「美術館なんて出会いの場所になり得ない」と思うかもしれませんが、実は1人で美術館に訪れている女性は多い。しかも、美術館なら一人1500円程度だからコストもかからない。


という、ひときわ輝くゴールドな世代の割にいきなりセコいコストの話が出てくる辺り、昨今の日本の不景気具合を反映しているのでしょうか?

まずは行きたい美術館の、そのときに公開されている作品や画家に関する蘊蓄を頭に叩き込んでおくこと。

 熱心に鑑賞している女性がいたら、さりげなく「この画家は長い不遇時代があったんですよ」などと、ガイドのように次々と知識を披露する。そんな「アートジジ」になりきれば、自然と会話が生まれます。


という下りには、「ひとりでじっくりと絵画を鑑賞している時に知らないジジイから薄っぺらい蘊蓄なんて聞かされたくない」「知りたきゃ音声ガイド借りるわ」「女を全員馬鹿だと思ってんの?」といった極めてごもっともなコメントが弾幕状に撃ち込まれています。

そもそも、この行為は現在ではマンスプレイニングというハラスメントの一種として認識されます。この行為は主に男性が、女性を見下ろすあるいは偉そうな感じで何かを解説することで、上記のちょいワルジジのやっていることそのもの。

しかもそれを下心満載で付け焼き刃の蘊蓄でやろうというのですからもう、古い日本の言葉で言えば傍ら痛し以外の何ものでもありません。もちろん大好きなアーティストの作品を熱心に鑑賞している際に見知らぬ失礼な高齢男性にしつこく声を掛けられた場合、美術館の係員に通報して警備員を呼んでもらうのがベストの対応。一切躊躇する必要はありません。

その後の話もあまりに酷いもの。美術館で女性に声を掛けたら「周辺の“ツウ好み”の飲食店」でのメシに誘うのがちょいワルジジらしいのですが、

牛肉の部位を覚えておくのもかなり効果的。たとえば一緒に焼き肉を食べに行ったとき「ミスジってどこ?」と聞かれたら、「キミだったらこの辺かな」と肩の後ろあたりをツンツン。「イチボは?」と聞かれたらしめたもの。お尻をツンツンできますから(笑い)。


だそうです。ラブラブな彼女や奥さんにするならいいのでしょうけれど、初対面の女性とメシに行っていきなりこれは完全にセクハラ案件です。「キモい」「ウザい」「枯れろ」「滅べ」という声には首がもげるほど同意するしかありません。

「そんなカタいこと言うなよ」というのがちょいワルジジの主張かもしれませんが、今はもう20世紀のバブル時代ではなく常識も変わり続けています。時代についてこれないハラスメントの塊のような高齢男性はおとなしく引っ込んでいた方が身のためでしょう。なお、最後の

いまの50~60代というのは生まれながらにして経済的に恵まれてきた“奇跡の世代”。若いうちからいろいろなモノや遊びに触れてきて、造詣が深いのだから引っ込んでいたらもったいないですよ。もっと自信を持って「ちょいワル」を目指してほしいと思います。


という下りは氷河期以降、バブル世代のケツを拭かされ続け、辛酸を舐めさせられ続けた下の世代に2万%喧嘩を売っており、こうしたマインドではどう考えても若い女性にはモテるはずもないことを指摘しておきます。

「ちょいワルジジ」になるには美術館へ行き、牛肉の部位知れ _ ニコニコニュース


【6/12 11:10追記】
岸田一郎編集長を知る同業者から味わい深いエピソードがツイッターに投稿されています。ここで示されているのは「モテるための〇〇」という発想そのものへの疑問符とも言えそうです。


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