HTCのGoogleへのスマホ事業売却ほぼ確定か、「HTC U11」不振で過去13年で最悪の売上高に

フラッグシップスマホ「HTC U11」の出荷台数が急減したことを受け、HTCの売り上げが危機的な数字へと陥っていることが明らかになりました。詳細は以下から。


台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、HTCの8月の売上高が30億台湾ドル(約109億円)に急減したそうです。

これは前月比51.5%、前年同期比54.4%減という致命的な数字。背景には同社の最新フラッグシップスマホ「HTC U11」の需要が7月に需要のピークを迎え、8月に急減したことが挙げられています。

HTCは単月の業績だけでは四半期の決算にどれだけの影響があるかを表すことができないとして詳細なコメントを控えており、今月にも発売されるとみられる「Pixel 2」を踏まえてか、2017年第3四半期のスマホ全体の出荷台数については引き続き前向きな姿勢を表明。

しかしHTCの1~8月までの売上高は前年比14.4%減となる398億台湾ドル(1445億円)と奮わず、HTCとGoogleが水面下で進めているスマホ事業売却のための交渉は、すでに最終段階に差し掛かっていると中国紙は報じています。

なお、Googleは現在、HTCのスマホ事業の戦略的パートナーになるか、スマホ事業自体を買収するかを検討中。しかし同社はHTC Viveで知られるVR事業などには興味を示していないとされています。

・関連記事
HTCやASUSにスマホ事業を揺るがす逆風、お膝元の台湾市場が中華スマホに完敗 | BUZZAP!(バザップ!)

HTCがスマホ新機種を年間3~4モデルに集約、「HTC U11」の売れ行きは想定以上に | BUZZAP!(バザップ!)

Googleの新型スマホ「Pixel 2」はHTCが担当、Pixel 3は中国メーカーなども参入か | BUZZAP!(バザップ!)

HTCが株価10分の1・シェア2%の危機的状況に、幹部の相次ぐ退職や純損失計上も | BUZZAP!(バザップ!)

ついにHTCのブランド価値が「ゼロ」に、株価は6割減 | BUZZAP!(バザップ!)

初の赤字転落でLenovoへの身売り話まで持ち上がったHTC、いったい何が悪かったのか | BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

モバイル に関する人気記事

  1. 【速報】次世代格安タブレット「Alldocube iPlay 60」2万円にいきなり値下げ、3眼カメラやクアッドスピーカーで撮るのも見るのも楽しいSIMフリーモデル
  2. 【朗報】Pixel 8a「お値段そのまま」か、まさかの値上げ回避で「7年保証の格安スマホ」爆誕も油断は禁物に
  3. 【悲報】Galaxy S25 Ultra「積層型バッテリー」非搭載でiPhone 16に見劣り、Snapdragon 8 Gen 4高騰で65W急速充電も非対応に
  4. 【速報】わずか8000円の超格安タブレット「Alldocube iPlay 50 mini Lite」爆誕、動画やゲームも手軽に楽しめて子どもにも最適
  5. 【朗報】Pixel 8a「7年保証」で5月16日発売か、『ずっと使える廉価版』競合各社の格安スマホを圧倒へ

モバイル の最新記事