JOLEDが世界初の印刷方式による4K有機ELパネルを製品化、製造コスト引き下げや大型化が容易に



このところ明るい話題に乏しかった日本のディスプレイ産業に、光明が差しました。詳細は以下から。

ソニーとパナソニックの有機EL事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)のプレスリリースによると、同社はRGB印刷方式による有機ELパネルを世界で初めて製品化し、2017年12月5日より出荷を開始したそうです。

RGB印刷方式は今まで有機ELのパネルに採用されてきた「蒸着方式」に代わるもので、材料を大画面に均一に一括塗布する仕組み。「真空環境が不要」「マスクが不要」など、製造プロセスにおける投資が少なく済み、メンテナンスも容易とのこと。

さらにテレビなどをにらんだ大型化への対応が容易であるほか、材料ロスが少ないなど、生産効率を飛躍的に高めることができるとされています。


ちなみに出荷されるパネルは21.6インチ、4K(3840×2160)のもので、コントラスト比100万:1、350カンデラを実現。まずは医療用モニターとして採用されることが決定しているほか、さまざまな用途向けに順次出荷される予定です。

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