私達の現在の「常識」はかつて常識ではありませんでした。詳細は以下から。
子供の権利を守れという声が社会の主流となり、児童虐待や子供への暴行に対して厳格な刑罰が下される現代社会。ですが、そうした現状は昔から当たり前のようにあったものではありません。
100年も遡らなくとも、子供の扱い方、育て方は今日本で私達が見ているものとは大きく異なっていたのです。その中でも最も進んでいたと思われる欧米の写真を見てみましょう。
子供の喫煙への抵抗感が今に比べてはるかに少ないことが分かります。
洗濯物と共に吊される赤ちゃん。快適そうには見えません。
西ロンドンの児童福祉センターで人工太陽光線治療を受ける子供たち。貧血と胸部感染症を防ぐと考えられていました。
新鮮な空気を吸うため、アパートの窓の外でワイヤー製の籠に入れられている赤ちゃん。見ているだけでヒヤヒヤします。
孤児のための学校の屋上で眠る子供たち。さすがに昼寝だけと思いたいですが…。
兄がどこかへ遊びにいってしまい、空のゴミ箱の中に放置される幼児。ひいき目に見ても炎上間違いなしの絵面です。
「運転手さん、僕に気をつけてね?」という看板を背負って自転車に乗る少年。交通の危険さを感じさせます。
戦時中のロンドンのイーストエンドの託児所にて。リネンをしまう戸棚が彼らの防空壕代わりです。
戦争や社会事情なども含め、現在私達が当たり前だと思っている子供に関する常識が、かつての常識とは大きく違っていることが分かります。
果たして今ある状況は子供たちにとってベストなのか、過去を振り返りながら考えてみるとまた新しい視点が開けるかもしれません。
朝日新聞出版 (2017-12-13)
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