コーヒー好きにはダメ押しとなる朗報です。詳細は以下から。
かつては飲み過ぎは体に悪いとされていたコーヒー。実際にはポリフェノールが多く含まれており、近年になって糖尿病や肝臓病の予防効果があり、心臓病や脳卒中などの死亡リスクを低減させるといった「薬効」が次々と報告されています。
そんなコーヒーに、アルツハイマー病とパーキンソン病という難病の予防効果があるという研究結果が出されました。
Krembil Brain InstituteのDonald Weaver博士らがジャーナル「Frontiers in Neuroscience」に発表した研究によると、コーヒーの消費量とアルツハイマー病、パーキンソン病の発症に相関関係が見つかったとのこと。
研究者らはコーヒーの成分がタンパク質のフォールディング(折りたたみ)プロセスを抑制する証拠を発見。アルツハイマー病とパーキンソン病はアミロイドβタンパク質が異常な折りたたみ方をされることで生じる病気とされています。
この研究では、コーヒーを焙煎する過程で生成されるフェニルインダンという化合物がアルツハイマー病とパーキンソン病に共通して見られるアミロイドβタンパク質とタウ・タンパク質の凝集と異常なフォールディングを阻害することが分かりました。
よりしっかりと焙煎した場合にはフェニルインダンの含有量が増加するため、深煎りコーヒーの方が効果が高いということ。また、カフェインを抜いたノンカフェインコーヒーでも同じ効果が得られており、カフェインに予防効果があるわけではありません。つまり、カフェインタブレットでは意味がないということ。
フェニルインダンとアルツハイマー病とパーキンソン病の原因となるタンパク質との作用に着目した研究は始めてのもので、今後はこの物質がどのように効果を現すのか、また血流中に入り、血液脳関門を超えられるのかなどを調べていくとしています。
なお、Weaver博士はコーヒーがアルツハイマー病とパーキンソン病の治療薬ではない事には注意が必要だとしています。
治療はできずとも予防ができるのであれば、毎朝のコーヒーの習慣はやはり大切にした方がよさそうです。
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