「発売1ヶ月で値下げ」という、非常に不名誉な事態となりました。詳細は以下から。
ウォールストリート・ジャーナルおよびロイター通信社の報道によると、日本の大手携帯各社は早ければ来週にも「iPhone XR」を値下げする計画だそうです。
これはiPhone XRの世界的な販売不振を受けたもの。実際日本でも割高感が嫌気されたのか、発売当日に一括0円で販売されるなどしていました。
販売不振を受け、年末商戦時期にもかかわらずAppleはiPhone XRの増産打ち切り・減産に乗り出す憂き目に。
1年間に1億台出荷される見通しも3割減の7000万台に下方修正され、iPhone 8などの旧機種で埋め合わせると見込まれています。
なお、大手各社の値下げ原資はAppleによる補助金になる見通し。そして非常に気になる話ですが、Appleは生産を終えたはずのiPhone Xを再び生産し始めたとのこと。
これはiPhone XRほどでないにせよ、高額すぎたiPhone XSおよびXS Maxが販売不振で製造数が減り、Samsungからの有機EL供給に関するノルマを満たせなくなったため。
つまりただでさえ去年発売の「iPhone 8」が携帯電話販売数ランキング上位を占めている中iPhone Xまで復活、しかも最新モデルのiPhone XRは1ヶ月で値下げという、グダグダの事態となっているわけです。
しかしAppleの場合、ソフトウェア・ハードウェアだけでなくApp Storeまで垂直統合で手がけているため、iPhoneが売れさえすれば、あとは各種サービスで補うことができるのが強みでもあります。
・15:25追記
元ケータイショップ店員による情報サイト「クロポンモビ」によると、11月26日からドコモ版iPhone XRが発売1ヶ月にして「端末購入サポート」入りを果たすとのこと。
端末購入サポートは主に売れ行きが芳しくない機種や、在庫を一掃したい機種などに付けられる割引で、iPhone XR各モデルが一律5万8968円値引かれるため、大容量モデルでも10万円を超えず、審査が通りやすくなります。
さらに実質価格も以下にように下がり、ドコモオンラインショップで購入すると5184円還元されるため、実質毎月1000円ほどでiPhone XRを手に入れることができるようになります。
iPhone XR実質価格(新規ないしMNP時、変更前→変更後)
64GB:34344円→31104円
128GB:40824円→37584円
256GB:52488円→49248円
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