オンライン講義の担当教授、実は2年前に死去していた事実が判明する


ほんの5年前では起きようのない、星新一のショートショートを思わせる逸話です。詳細は以下から。

トランスジェンダーを公言し、NPOの創始者でもあるAaron Ansuiniさんはとある大学のオンライン講義を受講していました。

そして、講義を担当している教授に対して質問を送ろうとEメールアドレスを探していたところ、なんとその教授が2019年に死去していたことが判明したのです。

この教授は生前に録画した映像で「そのコースの正規の担当教授として」講義を行っていたとのこと。

その教授は年配のフランス人男性で、雪と馬の絵についてワクワクしながら話し、しかもそれをどうやってかちゃんと面白く話してくれる人で、こちらが面白いと考えていなかったことにも興味を向けさせてくれる人だったとAnsuiniさんは話しています。

Ansuiniさんも触れているように、確かに私たちは既に死去した人物の文章を読んだり歌を聴いたり映画を見たりしながら生きています。

ですが「目の前の人物が死去していたのに、知らずに講義を受けていた」というのは、星新一のショートショートを思わせるなんとも奇妙な体験です。新型コロナでオンラインで講義・授業が広く普及するようになった現代ならではのエピソードと言えるのかもしれません。

これまで以上に私たちはそうと知らず、すでに亡くなった人々と向き合う機会が増えてゆくことになるのでしょうか。

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