菅原道真を筆頭に、亡くなった人を神として祀ることのある日本人には、親近感を覚える行為かもしれません。詳細は以下から。
インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州に住むPadmavathiさんは、2017年に夫のGurukula Anki Reddyさんを亡くした未亡人。
彼女が亡夫のために寺院を建立して生前の夫に似せた大理石の石像を祀り、日々祈りを捧げていることがSNSで拡散され、インド国内でその愛と献身が大きな話題となりました。
Padmavathiさんは、夫が死後すぐに自分の夢に現れ、自分のために寺を建ててほしいと願ったと述べています。
Padmavathiさんの母親は夫を尊敬し、崇拝するのを見ながら育った女性で、母のように生きようとしていました。彼女は夫の死後もその意志を変えることなく、寺院の建立にまで至ったのです。
Padmavathiさんは日々のお祈りに加え、週末と満月の晩には特別なプージャ(祈りの儀式)を行い、夫の名で近所に対して食物の喜捨も行っています。
こうした日々の行いによって寺院は地域で有名になり、多くの人が御利益を求めて参拝するようになったとのこと。実際の動画はこちらから。
Andhra woman builds temple for dead husband, worships his statue - YouTube
動画を見ると、夫の石像の横にひとり分のスペースが空けられています。いつか年老いた彼女が夫のもとへと旅立つ時、この寺院には仲睦まじい夫婦の石像が並ぶのでしょうか。
いかにもインドらしい、現代の神話のはじまりなのかもしれません。
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