自宅にロボットがいて留守を任せられる。家族やペットの様子を出先からチェックできる。
そんな文字通りの未来の暮らしが現実のものになりそうです。詳細は以下から。
米アマゾンが現地時間9月28日、自走式の家庭用ロボット「Astro」を発表しました。
Astroは車輪で自走することができ、ディスプレイや高い場所をチェックできる潜望鏡カメラを搭載し、自宅の警備や家族・ペットなどの見守りもできるAI搭載のロボットです。
周囲の障害物をリアルタイムに感知してよけながら移動でき、子供やペットが飛び出してもぶつからないように停止できるとのこと。
ホームセキュリティサービス「Ring Protect Pro」との連携では夜に自動的に自宅を警備させられ、この時に家族と認識できない顔を検出するとアラートを送信。他にもガラスの割れるような異常な音や煙、一酸化炭素も検知できるなど、この上なく優秀な自宅警備員になってくれます。
スマホアプリからの遠隔操作もでき、外出先からガスコンロの栓や鍵の閉め忘れ、食材の買い忘れなどもチェックできてしまいます。
加えて動き回る時間を制限したり、寝室などの特定のエリアに入らないように設定することもできるなど、プライバシーへの配慮も。
また同時に発表された家族見守りサービス「Alexa Together」とも連携し、高齢の家族の見守りにも活用できるとのこと。デバイスの利用状況から親の様子が通知される他、緊急時に通話することも可能です。
AstroはAlexaを搭載しており、音声での操作に対応。ディスプレイでは音楽や動画を再生でき、タイマーやアラーム、リマインダーなどの機能も使えるため、移動型のAlexaとして使うこともできます。
ウィンクなどの表情を見せたりビートボックスも披露するといったエンタメ要素もあり、子供のいる家庭ではAstroを通してゲームや遠隔学習もできる、ある意味ロビタ的とも言える総合的な家庭用ロボットとなっています。
Astroが実際に動いている公式動画は以下から。
The Science Behind Astro _ Amazon Astro - YouTube
発表会に登場したAstroです。
Introducing Amazon’s latest devices and services - YouTube
Astroはアメリカで2021年後半に1449.99ドル(約16万2000円)で数量限定で販売予定とされていますが、招待制のベータ版「Day 1 Editions」は、「Ring Protect Pro」6ヶ月がセットで999.99ドル(約11万2000円)となっています。
日本で買えるようになるのはもう少し先になりそうですが、コロナ禍でなかなか会いに行けない高齢の両親の様子が気になる…という人にもかなり大きな選択肢となりそうです。