砂粒サイズの空飛ぶロボット「Microfliers」が登場、紅葉の種からインスパイア



自然の造形をたくみに取り込み、「人類がつくった最も小さい飛行物体」が生まれました。詳細は以下から。

ノースウェスタン大学の研究者らはジャーナル「Nature」に砂粒サイズの空飛ぶロボット「Microfliers」を開発したことを発表しました。


Microfliersはグライダーのようにエンジンや推進力は持ちませんが、センサーと電源、アンテナを搭載。このため集団で巨大な無線ネットワークを形成し、貴重な環境のデータをモニタリング設備なしで集めることができます。

Winged microchip is smallest-ever human-made flying structure - YouTube


このMicrofliersは飛行機や高層ビルから散布され、大気の汚染物質や空気感染症の検知、さらには人口調査にも利用できるとのこと。画像は実際の大きさです。


研究の共著者であるJohn Rogers博士は、この3枚のプロペラを持つデザインは、ゆっくりと舞い落ちて広範囲に広がっていく紅葉の種から拝借したとし、さらに開くと立体になる飛び出す絵本からも着想を得たと述べています。これにより、長時間滞空しながらデータが収集できるように。


なお、砂粒サイズで回収がほぼ不可能なため、研究者らは現在生体吸収性のMicrofliersを開発中とのこと。

A Bioresorbable Version of the Microflier Dissolves and Disappears - YouTube


いつか私たちの周りをこのMicrofliersがひらひらと舞い降りてくることになるのかもしれません。

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