高級トースターで一躍デザイン家電ブランドの仲間入りを果たし、着実にブランド価値を高めてきたバルミューダ。
そんな同社が満を持して発売したオリジナルスマホが半年も経たぬうちに93%オフで投げ売られています。詳細は以下から。
◆発売5ヶ月で無念の在庫処分扱いとなったBALMUDA Phone
Buzzap!編集部に読者から提供された情報によると、都内の大手家電量販店でソフトバンクが「BALMUDA Phone」が一括9800円で投げ売られているそうです。
対象となるのはMNPないし新規契約(30歳以下)ユーザーですが、なんと機種変更どころか回線契約なしでも11万円以上が割り引かれます。
◆BALMUDA Phoneをただのスマホとして考えてみた
どこにも直線のないオーガニックな形状のボディに、革製品のように使い込むと程良く劣化して味が出る仕掛けをあえて施したBALMUDA Phone。プリインストールのアプリや着信音などが作り込まれているのも特徴です。
しかしよくよく見ていくとディスプレイは4.9インチフルHD液晶と、不人気で叩き売られているiPhoneのminiシリーズよりも小さめ。3年前のCPU「Snapdragon 765」に6GB RAM/128GB ROMを備えた『型落ちハイミドル』程度の基本性能です。
3眼、4眼が当たり前となりつつある中で、4800万画素カメラ1つのみを搭載。写真撮影を楽しみたい人には物足りない仕様です。
これだけだと「デザインにこだわり、独自アプリを入れて使い勝手を良くした型落ち性能のハイミドルスマホ」で済むのですが、致命的なのがバッテリー容量。
4Gより消費電力が増えるため、5Gスマホはバッテリーが大きくなる傾向にありますが、BALMUDA Phoneは5G対応にもかかわらず、一般的な4Gスマホを大きく下回る2500mAhバッテリーしか備えていません。はっきり言って致命的です。
高級家電のイメージとは裏腹に、誰でも買えるお手ごろ価格で処分されることとなったBALMUDA Phone。
値下げがきっかけで新たなファン層を開拓することができるやもしれません。
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