昨年1年間の営業損失が4615億円へと拡大し、設備投資コストを抑えるためにau回線を活用することになった楽天モバイルが発表会を開催したので、その模様をお届けします。詳細は以下から。
◆速報記事
【速報】au回線も無制限で月額2980円「Rakuten最強プラン」を楽天モバイルが発表、人口カバー率99.9%にエリア拡大で「つながりにくさ」解消へ | Buzzap!
【速報】楽天モバイル「MNPワンストップサービス」開始、『au回線も使い放題で月額2980円』のRakuten最強プランに予約番号不要で乗り換えやすく | Buzzap!
◆プレスリリース
楽天モバイル、日本全国の通信エリアで高速データ通信が無制限の新プラン「Rakuten最強プラン」を発表 | 楽天モバイル
◆発表会の様子
楽天モバイルのプレスカンファレンスが始まります。
代表取締役会長の三木谷浩史氏が登壇。
楽天の「最強プラン」が発表されるようです。
プラン名もそのままズバリ「Rakuten最強プラン」。
なんとパートナー回線が無制限で使えるようになります。
価格は従来プラン同様、月間データ利用料が3GBまでの場合は980円、3GB~20GBなら1980円、20GBを超えた場合は2980円です。
楽天会員であればワンクリックで申し込み完了。開通におけるユーザー側の操作は不要です。
さらに楽天ポイントも最大16倍。
その後、質疑応答が行われました。
◆質疑応答
フリーランス石野:
今回、プランの内容に関して一番大きく変わったのが「パートナー回線エリアの容量制限の撤廃」だと思うが、回線を借りている中でユーザーがデータを使うとその分KDDIの支払いが増えてしまう。その手当をどうしてるのか。借りられる単価が下がったのか、それとも自社回線に流れる量が十分多いからできることなのか。
楽天:
そうですね。全部お話しすることはできないんですけれども。1つは楽天がかなり自社の回線を頑張ってきたということがあり、まあ両者の間で経済合理性がある契約を期間を少し読みながら結んだ形です。
お互いにとってプラスとなるラインを判断した上でのことなので、追加の財務負担というものは基本的にはないと考えていただいていいと思います。
いわゆる繁華街を中心とした東京名古屋大阪を中心としたところでプラチナバンドを使わせていただく。また、非常に混雑するところもですね。
楽天回線から切り替える時に多少のラグがありましたが、技術的な協力によって解消させていただいたというのが新たな業務提携の内容です。
◆事前予想
ちなみに、Buzzap!編集部でざっくりと予想した発表内容は以下の通り。結果として、au回線でもデータ無制限になると共に月額2980円は据え置きと、予想を大きく上回るものとなりました。
<つながりやすさを遡及したau回線活用の新プラン>
先日KDDIと新たなローミング契約を締結し、東京23区や大阪市、名古屋市の繁華街でもau回線を使えるようになったことから「つながりやすさ」を売りにした新プラン「Rakuten UN-LIMIT VIII(仮)」がお披露目されるとみられます。
しかし赤字の拡大を抑える必要がある楽天モバイルにとって、KDDIに支払うローミング料金(従来の契約では1GBあたり500円)は手痛い出費。
「データ使い放題で月額2980円、au回線は5GBまで速度制限なし」という楽天モバイルの現行プランでは、au回線で5GB通信されてしまうと利益がほとんど残らないため、以下のようなアプローチを採用する可能性も考えられます。
1.au回線でのデータ利用量上限を下げる
2.au回線のオン/オフを選べるようにする
3.楽天回線だけならデータ使い放題で月額2980円、au回線利用時に別途課金?
ほかにも「通信量が1GB以下の料金を新たに設定」「UQ mobileやワイモバイル対抗で、3GB以下の料金を値下げ」「楽天オリジナルの新スマホ発表」などに期待したいところです。
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