ついに「中国製DRAM」も本格攻勢へ、低価格やマイクロン排除を追い風にシェア一気に拡大か



NANDフラッシュメモリで一定の成果を見せたYMTCに続いて、今度はDRAMで中国が存在感を発揮することになりそうです。詳細は以下から。

半導体情勢などに詳しい海外メディア「THE ELEC」の報道によると、2016年に中国で創業された「CXMT」が今後DRAM市場で存在感を発揮する可能性があるそうです。

CXMTは中国政府の支援によって同国最大のメーカーに成長したものの、現時点では最新規格でない「DDR4」「LPDDR4X」のDRAMを製造しており、グローバル市場でのシェアは0.1%程度にとどまっています。

しかし同社はMicronなど競合から積極的にエンジニアを引き抜くなど研究開発分野に積極投資を進めている上、最新にほど近い17nmプロセスでのDRAM量産に着手したとのこと。

さらにアメリカの制裁に対抗する形で中国政府がMicronの排除に乗り出したことから、一大市場である中国の内需を足がかりにDRAM供給を拡大し、スケールメリットを生かした低価格攻勢を仕掛ける可能性は十分に考えられます。

Samsungが43.2%、Micronが28.2%、SKハイニクスが23.9%、Nanyaが2.2%のシェア(いずれも2023年第1四半期)を獲得しているDRAM市場。CXMTがどれだけ3強に食い込むのか気になるところです。

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