「Pixel Fold」をぶっ壊してみた動画が公開、競合のGalaxy Z Fold4との耐久性の差が明らかに



「耐久性の高いヒンジ」を売り文句に、アメリカではすでに発売されているGoogle発の折りたたみスマホ「Pixel Fold」。

そのキャッチフレーズが本当かどうか徹底的に検証したテストが行われています。詳細は以下から。

海外のYouTubeチャンネル「JerryRigEverything」は、「Pixel Fold」がどれだけ損傷に耐えられるのかテストを行っています。


まずはディスプレイの頑丈さテスト。鉱石の硬さを10段階に分類する「モース硬度」という基準を使って測定を行います。

Gorilla Glass Victusを採用する背面ディスプレイは、10段階中レベル6でようやく傷が付きますが……


超薄型ガラスが使われる内部ディスプレイはレベル2で傷がついてしまうほど柔らかく、爪で明確に跡が残ります。


一方、指紋認証センサーはカッターで傷を付けても、迅速に読み取りやロック解除が行えるなど問題なく動作しました。


面白い現象が起こったのは、有機ELディスプレイの耐熱テスト。


内部ディスプレイにライターの火を当てはじめると、8秒ほど経ったところで電源が自動でオフになり、1分間ほど起動しなくなりました。


起動後は「熱のため携帯電話の電源が切れました。現在は正常に動作しています」と通知が現れ、本体がディスプレイの温度を検知したことが分かります。


続いて防塵テスト。本体全体に砂をかけて開閉してみますが、故障やディスプレイの破損は起こりませんでした。


そして最後に通常と逆方向に折り曲げてみると、ものの数秒で手の力だけで逆向きに折れてしまい、画面が完全に壊れてしまいました。


過去には折りたたみスマホの「Galaxy Z fold4」や「Galaxy Z Flip4」にも全く同じテストが行われましたが、2機種はヒンジが逆方向に曲げられない構造になっており、手の力で壊れることはありませんでした。

また、2機種とも硬度、耐熱、防塵テストでは同様の結果になったため、Pixel Foldはそれらの競合よりも壊れやすい構造になっているのが分かります。

最終的には画面を限界まで逆側に曲げられてしまい、本体ごとバキバキの状態になってしまいました。


国内の販売価格で25万円以上もする高級端末を、ここまで徹底的に破壊し尽くしたことに驚かされる今回の動画。

検証が行われる以前から、Pixel Foldは「買った翌日に画面にヒビ割れが生じた」「購入から4日後に内部ディスプレイの左側全体が反応しなくなった」など、数日使っただけで折りたたみディスプレイの問題が多数報告されていました。

Googleは他のPixelシリーズと同様にユーザーで独自修理ができるものの、購入した場合には傷付きやすい折りたたみディスプレイ周りを特に慎重に取り扱う必要がありそうです。

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