Huaweiが「Mate 60 Pro」に搭載した独自開発プロセッサ「Kirin 9000s」や、長江ストレージ(YMTC)が実用化にこぎつけた最先端の232層NANDフラッシュメモリなど、半導体分野で大きく伸びを見せる中国勢。
今度はDRAM分野でもその実力を発揮しつつあるようです。詳細は以下から。
まず見てもらいたいのが、中国のDRAMメーカー「CXMT」公式ページ。iPhone 15 Proなどにも採用されている「LPDDR5」規格に準拠したメモリが新たにラインナップされています。
前世代(LPDDR4X)を50%上回る6400Mbpsの超高速データ伝送を30%低い消費電力で実現したCXMTのLPDDR5メモリ。スマホやタブレットなど幅広いモバイルデバイスを対象にしています。
つい最近までLPDDR4Xメモリの製造にとどまっていただけに、先端技術へのキャッチアップが急速に進んでいることがうかがえるCXMT。
アメリカの制裁に対抗する形で中国政府がMicronの排除に乗り出したこと、すでにXiaomiやTranssionといった国内大手が採用を始めていることなどを踏まえると、今後大きく伸びるとみられます。
SamsungとMicron、SKハイニクスの3強体制となっているDRAM市場に殴り込むことで、価格競争が引き起こされるのであれば、消費者にとってもメリットがあるのではないでしょうか。
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